日米両政府は7月に、米国の関税措置に関する協議で合意に達した。その後、米国のドナルド・トランプ大統領は9月4日に日米合意に基づき対日関税を引き下げる大統領令を発令した。

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セカくん
わ〜、また日米の経済交渉に動きがあったんすね!でも3つの文書って、なんかややこしそうっす…。
コネ姉さん
大丈夫よ、セカくん。今回まとまったのは、大統領令、共同声明、そして了解覚書の3本立て。7月に合意した内容が、ようやく文書として整備されたの。
ボス
ふむ…。まず大統領令では、関税の「スタッキング(積み重ね)」を回避ってのが大きいな。余計な上乗せ関税がかからなくなるってわけか。
コネ姉さん
そう、特に日本製の自動車や部品にかけられてた高関税も見直しが入ったの。これで日本企業には少し追い風になるかもしれないわね。
セカくん
共同声明では、具体的に何が決まったんすか?
コネ姉さん
日本がアメリカ産品を買う分野や金額が明確化されたのと、日本製の半導体や医薬品に対して将来の関税を“他国と同等以下”にするという方針が示されたわ。これは、米市場での日本製品の競争力を保つ上で重要よ。
ボス
ただな、そう簡単な話でもなさそうだ。了解覚書の方では、日本が投資に関して「誠実に履行しない」と判断されれば、また関税が上がるリスクがあるって書いてある。
コネ姉さん
そうなのよ。CSISのゴベラ氏もそれを「潜在的な落とし穴」って警告してる。つまり、表向きはパートナーシップでも、米国側にかなりの裁量権が残されているわけ。
セカくん
えっ、じゃあ米国の機嫌を損ねたら、また関税アップってことっすか? ちょっと怖いっす…。
コネ姉さん
投資対象も米国主導の「投資委員会」が最終決定するし、日本はそこに資金を出すよう強く期待されている。断れば“ペナルティ”のように関税が上がる可能性があるの。
ボス
だがまあ、全体としては日米関係を安定させるための合意だって見方もあるんだろう?
コネ姉さん
ええ、ハドソン研究所のチョウ氏は、アラスカのLNG開発を例に挙げて、日本企業の対米投資促進に役立つって評価していたわ。融資保証なども含めて、商機を見出せる企業もあるはず。
セカくん
日本がちゃんと条件守れば、日本製品は有利になるし、投資でビジネスチャンスも広がるってことっすね?
コネ姉さん
その通り。でも、これは“チャンスとリスクの両刃の剣”とも言えるわ。特に今回の構造は、経済交渉でありながら、外交・安全保障色が非常に強いという点に注意が必要ね。
ボス
ふむ…「パートナーシップ」という名の駆け引き、ってとこか。まあ、乗るも乗らぬも、日本企業の戦略次第ってことだな。
コネ姉さん
ええ、だからこそ企業も国も、「相手に合わせるだけでなく、自分の軸を持つ」ことがますます重要になってくるのよ。