英国製薬大手のアストラゼネカは5月8日、中国江蘇省無錫市で、小分子薬の新工場建設に着工した。4億7,500万ドルを投じ、主に現在開発中の心血管系治療薬を生産する。2028年第4四半期(10~12月)に稼働する予定だ。上海市からさほど遠くない無錫市には、2001年から運用を開始した既存工場もあるが、新工場が完工すれば、生産能力はさらに拡大する見通しだ。


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コネ姉さん:
アストラゼネカが中国・無錫で小分子薬の新工場に着工したのは、中国の製薬市場の重要性を象徴する動きね。投資額は約4億7,500万ドル、2028年稼働予定よ。
セカくん:
えぇっ!4億ドル超えってスケールでかいっす!小分子薬って今も需要あるんすね?最近バイオ医薬ばかり注目されてる気がして…。
ボス:
ふむ…小分子薬というのは昔からある薬のイメージだが、まだ新しいものが開発されているのか?
コネ姉さん:
ええ、特に心血管疾患の分野では、即効性やコストパフォーマンスの高さから今でも非常に有効なのよ。バイオと小分子は用途によって住み分けてるの。
セカくん:
でも同じ日にロシュも中国でバイオ医薬の新工場着工って、これって競争激化してるってことっすか?
コネ姉さん:
まさにその通り。アストラゼネカは小分子、ロシュはバイオ。それぞれの強みを活かして、中国市場のシェアを狙ってる構図ね。
ボス:
それにしても中国にどんどん投資してるな。アメリカや欧州よりも今は中国市場のほうが魅力的なのか?
コネ姉さん:
医療保険制度の整備と高齢化の進行で、中国の医薬品需要は爆発的に増えてるの。さらに国内生産すれば価格も抑えやすくなるのよ。
セカくん:
「グローバルライトハウス」に選ばれた工場って、なんかカッコいいっす!それって何がすごいんすか?
コネ姉さん:
それは製造業の模範とされる最先端のスマート工場に贈られる称号よ。無錫の工場はすでに高度なオートメーションとデータ活用で評価されてるの。
ボス:
なるほどな…単なる工場じゃなくて、未来型ってことか。研究開発センターも増やしているとは本気度が違うな。
セカくん:
アストラゼネカって中国で70カ国に輸出してるんすね…サプライチェーンとしても戦略的な拠点なんすね!
コネ姉さん:
そうなの。地政学的にも中国の沿岸部は物流に強いの。北京に新たなR&Dセンターを設けるのも、その流れの一環ね。
ボス:
医薬もグローバル戦略次第でこんなに変わるとはな…。まさに投資は情報戦というわけだな。