ベトナム政府内で、原発開発を含めた原子力政策や電力政策全般の見直し、法整備が急速に進んでいる。再生可能エネルギー(再エネ)を中心とした電力開発と脱炭素化の進捗が危ぶまれるなか、原子力などを取り入れて電力供給の安定化に向けた政策の修正を図ることで、経済成長や外資誘致を加速させることが狙いとみられる。

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コネ姉さん: ベトナム政府が原子力政策の見直しを進めているわ!再生可能エネルギーだけでは電力供給の安定が難しく、原発を導入することで経済成長と外資誘致を加速させる狙いね。
セカくん: えっ、ベトナムって原発計画があったんすか?
コネ姉さん: 実は2016年に中部ニントゥアン省で原発を建設する計画があったけど、経済・財政の問題で中止されたの。でも2024年11月に共産党中央執行委員会が再開を決定したのよ。
ボス: ふむ…計画再開ということは、今度こそ本格的に進めるつもりなのか?
コネ姉さん: そうね!2月4日にファム・ミン・チン首相が、EVN(ベトナム電力総公社)とペトロベトナムを事業主に指名して、2030年までに完成を目指すと発表したわ。
セカくん: 日本も関わるんすか?
コネ姉さん: ええ、元々このプロジェクトには日本とロシアが関与する予定だったの。だから、すでにベトナム政府から協力の要請を受けているわ。ロシアも協力する意向を示しているわね。
ボス: ふむ…だが、原発だけでなく、再生可能エネルギーの開発も続けるのか?
コネ姉さん: もちろん!2月に改正電力法が施行されて、市場原理に基づく電力料金の導入が可能になったの。それと並行して、洋上風力や水素エネルギーの開発を進める法整備も整ったわ。
セカくん: なるほどっす!それにしても、原発以外にも新しい取り組みがあるっすよね?SMR(小型モジュール炉)とかも検討してるんすか?
コネ姉さん: そうよ!出力300MW以下のSMRは、工場で製造して現地で組み立てられるから、コストが低く、安全性も高いの。今後の分散型電源として期待されているわね。
ボス: ふむ…でも、原発は安全性や財源の問題がつきものだろう?うまく進むのか?
コネ姉さん: そこは課題ね。だからこそ、ベトナム政府は国際基準に沿った法整備や管理体制の構築を進めているの。加えて、原子力技術の活用分野を医療や環境分野にも広げる計画よ。
セカくん: ってことは、日本企業にもチャンスがあるっすね?発電所の建設だけじゃなくて、技術協力やインフラ整備でも関われそうっす!
ボス: ふむ…確かに、日本企業が持つ技術やノウハウは貢献できるかもしれんな。ただ、政策の具体性や財源確保がまだ課題になりそうだな。
コネ姉さん: そうね!でも、ベトナムの電力政策は大きく動いているから、日本企業にとっても参入のチャンス。今後の動向に注目ね!