サウジアラビアで第4回未来鉱物フォーラムが開催

サウジアラビアで第4回未来鉱物フォーラムが開催

2025年1月14日から16日までの3日間、サウジアラビアの首都リヤドで第4回未来鉱物フォーラムが開催された。フォーラムには官民関係者2万人以上が参加し、70超のセッションで250人の有識者が議論を重ねた。フォーラムの一環として閣僚ラウンドテーブルも開催され、G20構成国・地域の16カ国を含む約90カ国の政府代表のほか、約50の国際機関、NGO、鉱業分野の関係者が参加した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:
今回のニュースは、サウジアラビアのリヤドで開催された「未来鉱物フォーラム」についてね。このフォーラムでは、鉱業と鉱物資源に関する国際的な協力や持続可能な開発がテーマとなったわ。参加者は20,000人以上、セッション数は70以上と、とても大規模なイベントだったのよ。

セカくん:
すごい規模っすね!鉱業って今注目されてる分野なんですか?サウジアラビアがこんな大きなイベントを開催する理由って何ですか?

コネ姉さん:
いい質問ね、セカくん。鉱業は、電気自動車や再生可能エネルギー技術に欠かせない資源の供給源として、特に重要視されているの。サウジアラビアは石油だけじゃなく、鉱物資源の分野でも世界的なハブになろうとしているのよ。今回のフォーラムはその一環ね。

ボス:
ふむ…サウジアラビアといえば石油のイメージが強いが、鉱物分野に力を入れる背景には何があるんだ?

コネ姉さん:
サウジアラビアは、石油依存からの脱却を目指して「ビジョン2030」という国家戦略を進めているの。鉱物分野への投資はその一環で、多様な産業を育てることで経済基盤を強化しようとしているのよ。

セカくん:
今回のフォーラムでは、具体的にどんな取り組みが発表されたんですか?新しいプロジェクトとかあるんですか?

コネ姉さん:
そうね、大きな発表の一つは「探査実現プログラム(EEP)」で、広大な有望鉱区で大規模な探査を進める計画よ。また、「鉱業イノベーションスタジオ」の立ち上げも注目ポイントね。これを通じて、リヤドを鉱業技術の世界的な拠点にしようとしているのよ。

ボス:
ふむ…「イノベーションスタジオ」というのは具体的に何をする場所なんだ?

コネ姉さん:
簡単に言うと、新しい技術やビジネスモデルを開発するための研究・開発拠点ね。鉱業の効率化や環境負荷の低減、デジタル化など、さまざまな課題を解決するために最先端の技術を活用する場になるわ。

セカくん:
日本の企業も参加してるみたいですけど、どんな企業が何をしてるんですか?

コネ姉さん:
日本企業では、横河電機やコマツの代理店、そしてテラドローン・アラビアが参加していたわ。特にテラドローンは、サウジアラムコの出資を受けてドローン技術を活用した鉱業やインフラ分野で事業を展開しているの。日本の技術が現地で貢献しているわね。

ボス:
なるほど、ドローン技術か。鉱業でドローンはどんな風に役立つんだ?

コネ姉さん:
ドローンは探査や監視、設備のメンテナンスに利用されるのよ。例えば、鉱区の地形データを収集したり、危険区域での作業を安全に行ったりと、多岐にわたる活用方法があるの。

セカくん:
サウジアラビアがリーダーシップを取ろうとしてるのは分かったけど、他の国もこの分野で動いてるんですか?

コネ姉さん:
もちろんよ!アフリカ諸国やオーストラリア、カナダなども鉱業分野で積極的に動いているわ。でもサウジアラビアは地理的に、アフリカ、西アジア、中央アジアの結節点に位置しているから、国際協力をリードするポジションにいるの。

ボス:
ふむ…確かに地理的な利点は大きいな。日本はこの動きにどう関わっていけるんだろう?

コネ姉さん:
日本は、技術提供や設備投資で貢献できる可能性があるわ。また、サウジアラビアとの協力を通じて、安定した資源供給を確保することも重要ね。こうした国際的な連携が日本の企業にも利益をもたらすわ。

セカくん:
未来鉱物フォーラムって、持続可能な鉱業もテーマみたいですけど、環境問題にどう取り組んでるんですか?

コネ姉さん:
持続可能な鉱業の実現には、再生可能エネルギーの活用や廃棄物のリサイクルが重要視されているわ。サウジアラビアも、新技術の開発で環境負荷を最小限に抑える取り組みを進めているのよ。

ボス:
なるほど…鉱業が単なる資源採掘ではなく、環境や技術と結びついていることがよく分かった。これからの動きに注目だな。

コネ姉さん:
その通りね、ボス。鉱業はこれからの経済と環境の両方を支える重要な分野になるわ。引き続き注目していきましょう!

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