ロシア政府は7月27日から、非友好国(注)からの輸入に対する差別関税の対象を拡大した(2024年7月19日付連邦政府決定第984号)。今回の改定では、菓子類、蓄電池類などが新たに追加された。


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セカくん: ロシア政府が非友好国からの輸入に対する差別関税の対象を拡大したんですね!具体的にはどんな品目が追加されたんですか?
コネ姉さん: そうね、セカくん。今回の改定では、菓子類や蓄電池類などが新たに追加されたの。例えば、チョコレートやカカオを含む菓子類、そして蓄電池(HS 8507.10および8507.20)が対象になっているわ。ただし、日本はすでに蓄電池のロシア向け輸出を一部例外を除いて禁止しているため、この改定による大きな影響はないと見られているのよ。
ボス: ふむ…ロシア国内の反響はどうなんだ?
コネ姉さん: 現時点では、大きな反響はないわ。特に蓄電池については、関税率の引き上げほどの市中価格の上昇は見込まれていないの。投資会社ベクトル・イクスのマクシム・フダロフ・チーフストラテジストによれば、中国産蓄電池が市場を奪い始めているが、これらはロシア国内の原料から生産されることが多いため、影響は小さいとされているわね。
セカくん: 菓子類についてはどうなんですか?
コネ姉さん: 菓子類では、非友好国からの輸入が限定的であるため、関税引き上げによる価格上昇も大きな影響はないと見られているわ。調査会社インフォライン・アナリティカのミハイル・ブルミストロフ社長もそのように述べているの。
ボス: ふむ…この措置はいつから行われているんだ?
コネ姉さん: もともとこの措置は2022年12月に導入されて、期限の延長や品目の追加が行われてきたの。現在の措置の期限は2024年12月31日までとなっているわ。適用対象国・地域は品目により異なるけれど、欧米諸国や日本などが含まれているの。
セカくん: なるほど、ロシアの非友好国に対する関税政策は続いているんですね。これからの動向にも注目していきましょう。