シンガポール財務省管轄下の政府投資ファンド、GIC(旧称:シンガポール政府投資公社)は7月24日、2024年3月末までの20年間の実質運用利回りが年平均3.9%と、前年(4.6%)から低下したと発表した。
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セカくん: シンガポールの政府投資ファンド、GICが運用利回りを発表したんですね。年平均3.9%と低下した理由は何なんですか?
コネ姉さん: そうね、セカくん。GICのリム・チョウキアットCEOは、地政学上のリスクやインフレの上昇、新興国の成長減速が利回りを押し下げる要因として挙げているわ。特に、現行の不透明な状況が続くことが影響しているのよ。
ボス: ふむ…GICはどう対応しているんだ?
コネ姉さん: GICは投資ポートフォリオを多様化することで柔軟性を高めているの。最近は不動産やインフラへの投資を拡大していて、不動産の割合は2021年3月期の8%から、2024年3月期には13%に増えているわ。
セカくん: それでも、日本を含むアジアへの投資割合が縮小しているんですね。日本の不動産に相次いで投資しているのに、円安の影響で割合が減ったってことですか?
コネ姉さん: そうね。GICは日本の物流施設に積極的に投資しているけれど、円安の影響で資産割合が縮小しているの。具体的には、ブラックストーンや大和ハウス工業から物流施設を取得しているわ。
ボス: なるほどな…それで、GICの今後の投資機会としては何が考えられるんだ?
コネ姉さん: GICは気候変動への対応を重要な投資機会と考えているわ。環境負荷の少ない「グリーンスチール」や蓄電池などの気候テックに資金を投入することで、資金ギャップを埋めたいと述べているのよ。
セカくん: 例えば、スウェーデンの製鉄会社H2グリーンスチールに投資して、脱炭素化技術のプラントを支援しているんですね。これからも気候変動への対応が重要な投資テーマになりそうです。
コネ姉さん: その通りね、セカくん。GICの長期的かつ柔軟な資本を活用して、持続可能な未来を目指す投資が進められることを期待しましょう。