英国総選挙で野党・労働党が大勝、14年ぶりの政権交代へ

英国総選挙で野党・労働党が大勝、14年ぶりの政権交代へ

英国で7月4日、下院(定数650)総選挙の投票が行われた。事前の予想どおり、労働党が半数を大きく上回る議席を獲得し大勝、2010年以来14年ぶりの政権復帰となった。逆転を目指した保守党は、選挙活動中のスキャンダルやノルマンディー上陸作戦の式典からのリシ・スナク首相の途中退席に対する批判もあり、思うように支持を伸ばせず、労働党との差を埋めることはできなかった。
引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: 英国で総選挙が行われて、労働党が大勝したって聞いたんですけど、具体的にはどんな結果だったんですか?

コネ姉さん: そうなの。7月4日に行われた下院総選挙で、労働党が半数を大きく上回る議席を獲得し、大勝利を収めたわ。これにより、2010年以来14年ぶりの政権復帰となったの。

ボス: ふむ…保守党はどうだったんだ?

コネ姉さん: 保守党は選挙活動中のスキャンダルやリシ・スナク首相の途中退席に対する批判もあり、支持を伸ばせず、労働党との差を埋めることができなかったの。

セカくん: 労働党の獲得議席数はどのくらいだったんですか?

コネ姉さん: 労働党は400議席を超え、1997年と2001年の総選挙に続く大勝利となったわ。これはトニー・ブレア党首(当時)の下で勝利した時以来の大規模な勝利よ。

ボス: キア・スターマー党首はどんなことを言っているんだ?

コネ姉さん: スターマー党首は自身の選挙区での当選を受け、「英国の人々は変化に向けた準備ができている」と述べ、「われわれが実行に移す番だ」と続けたわ。

セカくん: 保守党のリシ・スナク首相はどう対応したんですか?

コネ姉さん: スナク首相は自身の当選後、「今回の選挙は労働党の勝利だ」と敗北を認め、責任を取ると述べたわ。複数の閣僚が落選するなど、保守党にとって厳しい結果となったの。

ボス: 他の政党はどうだったんだ?

コネ姉さん: 自由民主党と右派リフォームUKも議席を伸ばしたわ。リフォームUKは初の選挙による議席獲得となり、ナイジェル・ファラージ党首は「並外れたもの」と成果を評価し、労働党に対抗していく意気込みを示したの。

セカくん: スターマー党首は今後どうする予定なんですか?

コネ姉さん: 7月5日に国王チャールズ3世によって首相に任命され、組閣を行う予定よ。その後、7月17日の議会開会式で国王による施政方針演説の中で、新たな政策や法案を発表する予定なの。

ボス: 国際的なイベントも控えているんだな?

コネ姉さん: そうね。7月9日から11日にかけて米国で行われるNATOサミットに出席するほか、7月18日にはロンドンで欧州政治共同体(EPC)の会合を主催する予定よ。

セカくん: 労働党の政策は英国経済にどんな影響を与えると見られていますか?

コネ姉さん: 英調査会社キャピタルエコノミクスは、労働党の政策が英国のGDPに対し一定の押し上げ効果があると見ているわ。

ボス: まあ、仕方ないな。これからも英国の動向を注視していこう。

コネ姉さん: その通りね。新政権の動きや政策の影響をしっかりと見守っていくことが重要よ。

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