米国通商代表部(USTR)は4月29日、知的財産権の保護・執行に関する各国の状況をまとめた2025年版スペシャル301条報告書を公表した。同報告書は1974年通商法182条に基づき、米国企業のビジネスの阻害要因となる、知財保護やその侵害に対する取り締まりなど執行が不十分な国を特定し、懸念が大きい順に「優先国」「優先監視国」「監視国」に指定する。

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コネ姉さん:2025年版スペシャル301条報告書、今回は「優先国なし」だけど、メキシコの優先監視国への繰り上げが大きなトピックですわね。USMCAの知財分野の未履行が明確に指摘されたのはインパクトが大きいわ。
セカくん:わくわくする反面…ちょっとドキッとするっすね!模倣品や海賊版って、実際そんなに多いんすか?メキシコって今めっちゃ投資が集まってる国じゃなかったっすか?
ボス:ふむ、知財保護が不十分な国に生産拠点を持つのはリスクになるということだな。日系企業も注意が必要だな。
コネ姉さん:その通り。とくに医薬品関連の知財は、米国が最も重視する分野。このまま履行が不十分だと、301条調査→追加関税の流れも視野に入ってきますわね。
セカくん:中国への言及も多かったっすね。第1段階合意の履行が不十分って、もう何年も言われてる気がするっす…
ボス:中国も引き続き優先監視国に指定されてるようだが、結局、長年放置されてきた問題が繰り返されているというわけか。
コネ姉さん:ええ、中国に関しては商標や営業秘密の侵害、オンラインの海賊版流通など構造的な問題が山積。米中通商の緊張緩和が見えない理由のひとつですわ。
セカくん:優先国はゼロって、ちょっと意外っすね!これ、逆に米国が外交的に少しトーンを抑えてるってことなんすか?
ボス:うむ、直接調査を避けて「警告段階」で止めておくことで、交渉余地を残してるのかもしれん。APECやG7に向けた配慮かもな。
コネ姉さん:そうね、知財問題は政治的な駆け引きの材料にもなるから、“カードを温存”しているとも言えるわ。今後の行動計画次第で動きがあるかもしれませんわね。
セカくん:これって日系企業にとっても大事な情報っすね!投資先の知財リスク、ちゃんと見極めなきゃ!
ボス:その通りだ。サプライチェーンの再構築も知財リスク込みで設計すべき時代だということだな。
コネ姉さん:まさに知財は“静かな通商戦争”の主戦場。米国の通商政策を理解するには、301条報告書は欠かせませんわね。