製造業・サービス業の業況見通し悪化、米国相互関税の影響懸念

製造業・サービス業の業況見通し悪化、米国相互関税の影響懸念

シンガポール経済開発庁(EDB)は4月30日、製造業の企業を対象に実施した調査で、2025年第1四半期(1~3月)と比較した同年4~9月の業況見通しのDI値がマイナス6だったと発表した。また、統計局が同日発表したサービス業の企業を対象にした調査結果では、同時期のDI値がマイナス17だった。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:
シンガポールの製造業とサービス業、どちらも業況見通しがマイナスってかなり厳しいですわね。特にサービス業のDIがマイナス17は、景気後退の兆しともとれる数字ですわ。

セカくん:
マイナスってことは、今後の半年間で悪くなるって見てる企業が多いってことっすよね?米中摩擦がやっぱり影響してるんすか?

コネ姉さん:
そう、その通りですわ。特に米国への輸出依存度が高い製造業では、10%の関税対象が半分以上を占めていて、不安が広がっているんですの。

ボス:
ふむ…エレクトロニクスや医薬品まで悪化予想ってことは、輸出産業全体に陰りが見えてるということか。

コネ姉さん:
そうですわ。エレクトロニクスや医薬はシンガポールの稼ぎ頭ですから、ここが不調なのはかなり深刻。化学部門も特に落ち込みが大きいのが気になりますわね。

セカくん:
それにしても、サービス業の金融とか小売りがマイナス30超えって、生活に直結する分野が冷え込んでるのも気になるっす!

コネ姉さん:
金融・保険は世界的な金利動向や投資マインドに左右されやすいの。小売りと飲食の不振は消費者の節約志向が背景にあると思われますわ。

ボス:
うーむ…全体的にトーンダウンしてるようだな。コロナ後の回復ももう鈍化してるというわけだ。

コネ姉さん:
ええ、回復局面のピークは過ぎた可能性がありますわね。今後は、外部要因に左右されにくい構造改革や、新しい成長分野へのシフトが求められますわ。

セカくん:
たとえば、どんな分野にシフトすべきなんすか?シンガポールってテックも強いっすよね?

コネ姉さん:
AI・グリーンテック・バイオエコノミーは注目分野ですわ。今の逆風をチャンスに変えられる企業が生き残るはずですの。

ボス:
なるほどな。守るだけでなく、次に向けて攻めの投資も必要というわけだ。なかなか難しいが…

コネ姉さん:
その通り。とくに中小企業は政府支援策を活用して、早めに変革の準備を進めるのがポイントですわ。

セカくん:
現地市場の空気をちゃんと読んで、柔軟に動ける企業が強くなるっすね!日本企業も学ぶところがいっぱいあるっす!

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