英国政府は、2027年4月からのリサイクルマーク表示の義務化を目指して2024年5月1日に規則の草案をWTO/TBT通報していたが、今期の議会に提出した「2024年生産者責任義務(包装および包装廃棄物)規則」には、リサイクルマーク表示の義務化が盛り込まれなかった。


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コネ姉さん:今回のテーマは、英国のリサイクルマーク表示の義務化が見送られた件ね。本来、2027年4月からの義務化を目指していたけど、今回成立した「2024年生産者責任義務規則」には含まれなかったの。
セカくん:えっ、なんで見送られたんすか?環境にとって重要な取り組みじゃないんすか?
コネ姉さん:そうね。食品業界誌によれば、EU側から「欧州のラベル表示計画と調和していない」との指摘があったことが大きな理由よ。英国政府はその意見を受け入れて見送りを決めたみたい。
ボス:ふむ…英国はEUを離脱したが、それでもEUのルールとの調和が必要なのか?
コネ姉さん:英国がEU離脱後に結んだ「ウィンザーフレームワーク」による制約が影響しているわね。このフレームワークは北アイルランドでの取引を円滑にするためのもので、EUの規則と矛盾する政策を避ける必要があるの。
セカくん:じゃあ、リサイクルマークの義務化が見送られても、他の環境対策は進んでるんすか?
コネ姉さん:もちろんよ。例えば、包装廃棄物に関するデータ報告の義務はすでに始まっているし、大規模生産者への廃棄物処理費用の負担も2025年から適用される予定よ。
ボス:ふむ…その廃棄物処理費用の負担とはどういう仕組みなんだ?
コネ姉さん:EPR(拡大生産者責任)に基づく仕組みね。生産者や輸入者が包装廃棄物の処理にかかるコストを負担するの。これでリサイクルや廃棄物削減の促進を図るのよ。
セカくん:企業にとっては新たなコストっすよね。でも、環境のためには必要な取り組みなんすね。
コネ姉さん:その通り。実際、大規模生産者には2025年から具体的な費用が請求される予定よ。初年度の基本料金例も発表されているから、事前に準備を進める必要があるわ。
ボス:しかし、中小企業には負担が重すぎるのではないか?全ての生産者が対応できるのか心配だ。
コネ姉さん:確かに中小企業にとっては負担が大きいかもしれないわ。でも、対象は売上高や包装投入量の基準を超える企業だけだから、小規模な生産者は免除されるの。
セカくん:じゃあ、消費者にとっては何が変わるんすか?リサイクルにもっと参加しやすくなるんすかね?
コネ姉さん:EPRの導入でリサイクルシステムが整備されれば、消費者も簡単にリサイクルに参加できるようになるわ。企業と消費者が一緒に取り組むことで効果を高められるの。