アイルランド総選挙、共和党が接戦を制すも連立交渉は難航予想

アイルランド総選挙、共和党が接戦を制すも連立交渉は難航予想

アイルランドで11月29日に実施された下院(定数174、比例代表制)総選挙で、ミホール・マーティン副首相率いる共和党(フィアナ・フォイル、FF)が前回2020年選挙を10議席上回る48議席を獲得し、第1党の座を維持した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:アイルランドの総選挙、共和党(FF)が第1党を維持したものの、連立交渉が難航しそうですわね。特に、過半数にわずかに届かない状況が鍵ですわ。

セカくん:早期選挙って聞くと、急に盛り上がった感じっすけど、背景には反移民感情の高まりがあるっていうのが気になるっす。移民問題が選挙に影響してるんすか?

ボス:ふむ、移民だけでなく、住宅不足や生活費の上昇も争点になったようだな。住宅価格が2015年から92%も上昇しているとは驚きだ。

コネ姉さん:その通りですわ。住居問題はホームレスの増加にも繋がっています。緊急宿泊施設の利用者数が過去最高に達したのは深刻ですわね。

セカくん:それって、どの政党も対策が急務ってことっすよね。シン・フェイン党は南北アイルランドの統一がメインっすけど、こういう社会問題にも取り組むんすか?

コネ姉さん:シン・フェインは統一だけでなく、社会福祉にも重点を置いていますわ。ただし、今回の選挙では支持が減少しており、政策実現には課題がありますわ。

ボス:連立交渉が鍵になるが、FFとFGの連立は続きそうだな。しかし、緑の党が議席を減らしたことで、どのように過半数を確保するのか注目だ。

コネ姉さん:そうですね。FFとFGの合計が過半数に届かないため、他の小政党や無所属議員の支持を得る必要がありますわね。これは長期的な交渉になりそうです。

セカくん:2020年のときは、首相の任期をFFとFGで分けたっすよね。今回もそんな形になる可能性が高いんすか?

コネ姉さん:その可能性は十分ありますわ。ただし、FFのマーティン党首は「全ての政党を尊重する」と述べており、従来とは異なる連立の形も模索されるかもしれません。

ボス:経済や社会問題が深刻化する中、安定した政権運営が求められるな。新議会での最初の審議までにどれだけ進展するかが鍵だ。

セカくん:でも、2024年内に連立が決まる可能性は低いって言われてるっすよね。これ、国民はどう見てるんすかね?

コネ姉さん:世論も二分しているようですわ。生活費や住居問題の解決を期待する一方で、連立交渉の長期化には不満もあるでしょうね。

ボス:アイルランドの政治は今後のヨーロッパ全体にも影響を与えるだろう。特に、北アイルランド問題が再燃すれば、EUとの関係にも波及する可能性がある。

コネ姉さん:その通りですわ。連立交渉が進む中で、どのような政策が優先されるか、引き続き注目ですわね。

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