味の素(本社:東京中央区)は2024年8月、自然の恵みを生活に取り入れた新ブランド「Atlr.72(アトリエ・セブンツー)」を立ち上げ、シンガポールでの展開を開始した。今後は常設店の開設も視野に検討を進める。同社グリーン事業推進部の小澤由行戦略グループ長が9月4日、ジェトロとのインタビューで明らかにした。

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セカくん:味の素がシンガポールで新ブランド「Atlr.72」を立ち上げたって、すごいっすね!しかも、環境に配慮した食品をメインにするなんて、今の時代にピッタリっす。
コネ姉さん:そうね。特に注目したいのは、フィンランドのフードテック会社が開発した微生物タンパク質「ソレイン」を使っている点よ。二酸化炭素を栄養源にして作られるから、環境に優しいし、栄養価も高いのが特徴なの。
ボス:ふむ…でもその「ソレイン」って、味や食感はどうなんだ?普通の月餅やアイスクリームと違うんじゃないか?
コネ姉さん:そこが面白いところよ。味の素は、バターや乳タンパクの代わりに「ソレイン」を使って、味にコクや厚みを持たせているの。さらに、ゼラチンの代わりに寒天を使って、砂糖も甜菜糖で代替するなど、健康と環境の両方に配慮しているわ。
セカくん:しかもシンガポールは新しいモノへの感度が高いから、こういう環境配慮型食品のフィードバックもすぐに集まりそうっすね。マーケットとしても面白いっす!
コネ姉さん:そうね。シンガポールはフードテックへの政府のバックアップが充実しているし、観光拠点として世界中から人が集まるから、新しい試みをするには最適な場所よ。今回も、期間限定で販売した月餅やアイスクリームサンドが話題になりそうね。
ボス:ふむ…でも、日本では味の素ブランドが有名だが、なぜ新ブランドを立ち上げたんだろう?そのまま展開すればよかったんじゃないか?
コネ姉さん:それは新しいターゲット層にアプローチするためよ。「Atlr.72」は環境や健康に敏感な消費者に向けたブランドで、伝統的なAJINOMOTOブランドとは一線を画しているの。だから、新しいブランドでチャレンジすることが意味があるのよ。
セカくん:今後は常設店の開設も視野に入れてるみたいっすね!食器や日本の伝統工芸品なんかも一緒に展開するなんて、トータルで「食の体験」を提供する感じっすか?
コネ姉さん:そうね、食だけでなく、食を彩るアイテムも提供することで、より豊かなライフスタイルを提案することができるわ。シンガポールでの展開が成功すれば、他の国にも広がる可能性が高いわね。
ボス:ふむ、環境にも配慮しつつ、新しいビジネスモデルを打ち立てるとは、なかなか先見の明があるな。