シンガポールの経済団体であるシンガポールビジネス連盟(SBF)は7月18日、自由貿易協定(FTA)に関する調査結果を発表し、FTAに精通していると回答した企業の割合は85%と、前回調査(2021年)の62%から拡大した(SBFプレスリリース)。また、FTAによる市場アクセス改善の恩恵を受けたと回答した割合も73%と、前回調査(50%)から拡大した。
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コネ姉さん: セカくん、シンガポールビジネス連盟(SBF)が自由貿易協定(FTA)に関する調査結果を発表したの知ってる?
セカくん: そうですね、調査結果によると、FTAに精通していると回答した企業の割合が85%に達したんですよね。前回の2021年の調査では62%だったから、大きな進展ですね!
ボス: ふむ、FTAの活用が広がっているようだが、具体的にはどのFTAが利用されているんだ?
コネ姉さん: ASEAN物品貿易協定(ATIGA)が最も多く利用されていますわ。次いで、EU・シンガポールFTA、地域的な包括的経済連携(RCEP)協定、ASEAN・中国FTA、CPTPPといった協定が続いていますね。
ボス: FTA利用企業が直面する課題もあるようだが、どんな問題があるんだ?
コネ姉さん: 最も多い課題は「原産地規則または品目別規則を満たすことができない」ことですわ。他にも、「輸出当局と輸入当局間のHSコードの不一致」や「自己証明制度を順守するためのリソース不足」などの問題が挙げられてますわね。
ボス: FTAを利用していない企業もあるみたいだけど、その理由は?
コネ姉さん: 「自社ビジネスに該当しない」が最も多く、43%でしたわ。他にも、「FTAに関する知識不足」や「複雑すぎて使いにくい」という理由が続いていますわね。
ボス: 調査にはシンガポールの800社以上が回答しているんだな。FTAの利用が進む一方で、まだ課題も多いようだ。
セカくん: そうですね。でも、FTAの恩恵を受けたと回答した企業の割合が73%に達しているので、利用が進めばさらにビジネスの機会が広がるでしょう。
ボス: シンガポールの企業がFTAをうまく活用できるように、課題を解決する支援が求められるな。
コネ姉さん: その通りですわ。FTAの理解を深め、利用しやすい環境を整えることで、シンガポールのビジネスはさらに成長していくでしょう。