香港特別行政区(以下、香港)政府は、人材不足がもたらす課題に対処するため、域外労働者の受け入れの仕組みを強化している。労働当局の労工処は、2023年9月4日から、促進補充労働者計画(ESLS)を実施している。ESLSは、補充労働者計画(SLS)の規制を一部緩和したもので、緩和に合わせて改称したものだ。
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コネ姉さん: セカくん、香港の労働者受け入れのニュース、面白いわね。
セカくん: そうですね、香港が人材不足に対応するために域外労働者の受け入れを強化しているってことですね。具体的にはどういう取り組みが行われているんですか?
コネ姉さん: 香港の労工処は2023年9月4日から、促進補充労働者計画(ESLS)を実施したわ。これは以前の補充労働者計画(SLS)の規制を一部緩和し、26職種の域外労働者の雇用禁止措置を停止したものですわ。
ボス: ふむ、それで具体的にはどう改善されたんだ?
コネ姉さん: ESLSでは、域外労働者の定数を設けず、雇用者が通年で申請可能になりましたわ。また、審査プロセスの迅速化、柔軟な求人広告の取り扱い、面接のフォローアップなどでワークフローが改善され、迅速に労働者を雇用できるようになっていますわ。
セカくん: 2024年4月から6月までで、小売業と飲食サービス業で多くの域外労働者が採用されたみたいですね。これはどれくらいの数ですか?
コネ姉さん: 小売業では1,035人、飲食サービス業では5,917人が採用されましたわ。前年同期間と比較して、小売業は810人、飲食サービス業は5,403人と増加していますわ。
ボス: この取り組みで香港の労働力不足が少しは解消されるかもしれんが、今後もどうなるか注視する必要があるな。
コネ姉さん: そうね。ESLSは2年間の措置停止期間がありますが、その後の適用範囲と運用の見直しが予定されていますわ。香港のビジネス環境を取り巻く現状に合わせて、さらなる対策が求められるでしょうね。
ボス: 在香港日系企業も人材確保に苦労しているようですね。香港政府の取り組みが企業の助けになるといいな。
コネ姉さん: そうですわね。今回の取り組みが実を結び、企業が必要な人材を確保できるようになることを期待しますわ。