EUは7月18日、域内市場に流通する製品の環境要件を定める「持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)」を施行する(プレスリリース)。ESPRは従来のエコデザイン指令を改正し、適用対象を域内市場に流通するほぼ全ての製品に拡大する。
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セカくん: 「EUが新しいエコデザイン規則を施行するんですね。どんな内容なんですか?」
コネ姉さん: 「そうよ。7月18日に施行される『持続可能な製品のためのエコデザイン規則(ESPR)』は、従来のエコデザイン指令を改正し、適用対象を域内市場に流通するほぼ全ての製品に拡大するの。デジタル製品パスポートの創設や、公的機関に対するグリーン製品の公共調達基準、売れ残った消費財が廃棄されるのを防ぐ枠組みの創設も定めているわ。」
ボス: 「ふむ…具体的にはどんな要件があるんだ?」
コネ姉さん: 「エコデザイン要件として、耐久性、信頼性、修理可能性、リサイクル素材の使用率などの要件が規定されているわ(第5条1項)。これらの要件に関する情報をデジタル製品パスポートを通じて消費者に提供することが求められているの(第9~15条)。また、企業に対して、売れ残った消費財の廃棄を禁止する規定もあるの(第25条)。」
セカくん: 「売れ残った消費財の廃棄禁止について詳しく教えてください!」
コネ姉さん: 「この規定は、衣類や履物が対象となるわ。ただし、将来的に欧州委が策定する委任法令によって対象製品が拡大される可能性もあるの。大企業には2026年7月19日から適用されるけど、小規模企業は適用が免除されていて、中規模企業には2030年7月19日から適用されるの。」
ボス: 「なるほど…具体的な規制内容は今後どのように決まるんだ?」
コネ姉さん: 「ESPRは枠組み規制なので、製品グループごとの具体的な規制内容は今後、欧州委員会が委任法令で規定する予定なの。欧州委は優先順位の高い製品グループから段階的に、ESPRへの対応を示した作業計画を公表するわ。最初の作業計画は2025年4月19日までに採択される予定よ。」
セカくん: 「最初の作業計画の対象製品は何ですか?」
コネ姉さん: 「最初の作業計画が対象とする製品グループは、鉄・鉄鋼、アルミニウム、繊維製品(特に衣類と履物)、マットレスを含む家具、タイヤ、洗剤、塗料、潤滑剤、化学品、エネルギー関連製品、情報通信技術製品とその他の電子機器なの。」