海外展示会で失敗しない産業機械・資材メーカーの「出展先の選び方」|2026年おすすめ6選(4〜12月)
私たちCOUXU(本社:東京都中央区、代表取締役:大村晶彦)は、これまで400社以上の日本企業の海外輸出・海外販路開拓に携わってきました。
多くの日本企業が必ずと言っていいほど通る道として『展示会への出展』があります。展示会への出展によって、多くの顧客候補となる企業と効率的に出会うことができ、自社の製品の認知度向上やブランディングにも寄与するなど、あらゆる効果があります。
一方で展示会は、準備・当日運用・アフターフォローが不十分だと成果が出ません。そこに海外という未知の市場で“展示会の選定ミス”が重なると、商談が生まれにくくなり、結果として「費用対効果が合わない」という結論になりがちです。
本記事では、まず“自社に合う展示会を選ぶ”ことにフォーカスして整理していきます。
目次
産業機械・資材系で「成果につながりやすい海外展示会」6選(2026年4月〜12月)
まずは結論から。
以下は、2026年4月〜12月に開催される産業機械・資材系の主要展示会のうち、B2B商談の接点を作りやすいものを厳選したリストです。
スケジュールはご提示データをそのまま記載しています。

この6つからどう選ぶ?簡易診断(Yes/No 3問)
- 欧州の大手OEM/技術決裁者と、まずは広く接点を作りたい(Yes→HANNOVER MESSE/interpack)
- 北米で比較検討フェーズの相手を取りに行きたい(Yes→IMTS/Automate)
- ASEANで現地導入前提の案件を獲得したい(Yes→METALEX)
※上記は“入口の当たり”をつけるための簡易版です。実際は「誰に/何を/どの条件で売れるか」を決めた上で選定する必要があります。
なぜ「展示会選定」が成果を左右するのか
産業機械・資材系の展示会は、「何となく出て名刺を集める」では成果が出ません。
来場者は情報収集/比較検討/導入直前のいずれかに偏りやすく、
このフェーズが噛み合わないと、技術説明はできても案件化しません。
さらに海外展示会は、出展費・装飾・渡航・滞在などを含めると、少なくとも数百万円規模になることが一般的です。
だからこそ、まずは「自社の勝ち筋がある展示会」を選び、そこで狙う相手(業種・役職・課題)を明確にすることが第一優先になります。
展示会選定の基本:産業機械・資材系で外さない3つの判断軸
① 来場者は「導入・比較検討」フェーズにいるか
設備・部材は、面白そうで終わる場では成果が出ません。設備更新、工程改善、省人化など、
導入検討の温度が高い来場者が集まる展示会かどうかを最初に見ます。
② 価格帯・供給体制・保守が“現実的に合う”か
欧米は「導入後の運用・保守・責任範囲」まで見られますし、ASEANは「導入のしやすさ(納期・支払条件)」が効きやすい。
展示会は“顧客の期待値が集まる場”なので、自社体制がその期待値に届くかを冷静に判断します。
③ 単体スペック勝負か、工程・用途提案が求められるか
同じ機械でも、展示会によって評価される軸は異なります。
「性能差」なのか「ライン全体の改善」なのか。
自社の強みが伝わる土俵を選べているかが分岐点です。
おすすめ展示会6選:向いている企業/狙うべき相手/事前に決めるべき論点
1)HANNOVER MESSE 2026(4/20–24|ドイツ・ハノーバー)
産業総合の最高峰で、決裁者・技術者の母数が大きく、テーマ横断で刺さる可能性があります。
特定用途に限定されない分、「想定外の業界」から引き合いが生まれることがある一方で、展示の焦点がボケると埋もれます。
初出展でよくある落とし穴:「誰に刺さる展示か」を決めないまま総合展に出てしまい、名刺は取れても商談の温度が上がらない。
- こんな企業におすすめ:欧州で中長期の販路を作りたい/部品・モジュールを業界横断で提案したい/自動化・省人化のテーマが明確
- 狙うべき相手:OEM・工場の技術部門、設備投資の意思決定者、システムインテグレータ
- 事前に決めるべき論点:「どの工程を改善できるか」を一言で言えること/導入後の保守・供給条件の提示
2)interpack 2026(5/7–13|ドイツ・デュッセルドルフ)
包装は食品・医薬・日用品など多業界に跨るため、来場者の課題が具体的で、投資判断に近い商談が出やすい展示会です。
装置の良さだけでなく「省人化」「歩留まり」「衛生・規制」など、現場課題に落として語れる企業ほど成果が出ます。
初出展でよくある落とし穴:導入効果(人員削減・不良低減など)の数字を用意せず、良さの説明で終わって比較検討に入れない。
- こんな企業におすすめ:包装機械・包材・ライン周辺設備/食品・医薬向けの提案を強化したい
- 狙うべき相手:工場長・生産技術・品質保証、包装ラインの責任者、OEM
- 事前に決めるべき論点:導入効果(人員削減・速度・不良低減)を数値で示す/導入要件(電源・スペース・対応材)
3)Automate 2026(6/22–25|米国・シカゴ)
北米の自動化は需要が強く、「いつか」ではなく「導入を検討している」来場者が多いのが特徴です。
一方で、北米は運用・保守・供給体制まで含めて評価されるため、技術だけで勝負すると商談が止まりやすい領域でもあります。
初出展でよくある落とし穴:「保守体制・現地対応」を答えられず、良い反応があっても次の打ち手(見積・PoC)に進めない。
- こんな企業におすすめ:ロボット・搬送・検査・周辺機器/SIと組んで導入を進めたい企業
- 狙うべき相手:SI、工場の自動化担当、マテハン責任者、OEM
- 事前に決めるべき論点:導入モデル(直販/SI経由)/保守体制(現地パートナー含む)/導入事例
4)IMTS 2026(9/14–19|米国・シカゴ)
工作機械・製造技術で北米最大級。新規サプライヤー探索の場でもあるため、比較検討の土俵に乗りやすい展示会です。
単価の大きい案件が多い分、仕様・価格・納期・保守の“詰め”まで準備している企業ほど商談化します。
初出展でよくある落とし穴:見積条件(標準仕様/オプション/納期/保証)を整理しておらず、「良いね」で終わってしまう。
- こんな企業におすすめ:工作機械、加工機、周辺設備、治具・工具、計測・検査
- 狙うべき相手:加工会社、OEM、生産技術、購買、設備投資の決裁者
- 事前に決めるべき論点:ターゲット用途(加工材・精度・サイクル)/競合比較の勝ち筋/見積条件(標準仕様とオプション)
5)EuroBLECH 2026(10/20–23|ドイツ・ハノーバー)
板金加工に特化し、来場者の目的が明確なため、具体比較の商談に入りやすい展示会です。
ニッチでも強みが刺されば一気にリードが取れる一方、用途・ターゲットが曖昧だと成果がゼロになりやすい“尖った市場”でもあります。
初出展でよくある落とし穴:用途(どの工程・どの加工会社)を絞れず、強みの説明が分散して比較対象にすら入れない。
- こんな企業におすすめ:板金加工機、レーザー、曲げ、溶接、周辺設備/生産性改善の提案ができる
- 狙うべき相手:板金加工会社、OEM、工場長、生産技術
- 事前に決めるべき論点:ターゲット工程の明確化/導入効果の数値化/競合との差(精度・速度・歩留まり)
6)METALEX 2026(11/18–21|タイ・バンコク)
ASEAN最大級の工作機械・金属加工展示会。タイを起点に周辺国へ繋がるサプライチェーン接点が作りやすく、現地導入前提の商談が生まれにくいのが特徴です。
「現地で導入できる条件(納期・保守・支払)」まで詰められる企業ほど、成果が出ます。
初出展でよくある落とし穴:現地対応(通訳・保守・代理店)を準備せず、良い話が出ても「持ち帰り」で失注しやすい。
- こんな企業におすすめ:ASEAN向けに現地案件を獲得したい/現地パートナーと組める企業
- 狙うべき相手:タイの工場、現地商社、周辺国の製造企業、SI
- 事前に決めるべき論点:現地対応(通訳・保守)/見積通貨・支払条件/リードタイム
注意:展示会は「選定」だけでは成果が出ない(別記事で解説)
本記事は展示会選定にフォーカスしましたが、実際に成果を出すには
出展前の準備/当日の運用/出展後のアフターフォローが欠かせません。
「選定は合っていたのに、商談が前に進まない」というケースは、ここに原因があることがほとんどです。
産業機械・資材系の海外展示会で成果を出したい企業様へ(CV)
ご相談で整理できること
- 展示会選定:「どの国・どの展示会が合うか」「狙うべき来場者は誰か」を整理
- 現地パートナー設計:代理店/SI/商社など、最適な組み方と進め方を設計
- 商談化の運用:当日ヒアリング設計〜出展後フォロー(見積条件・次アクション確約)までを仕組み化
「自社に合う展示会が分からない」
「出展費用が重いので、確度の高い展示会を選びたい」
「商談化〜受注までの設計が社内だけでは難しい」
「海外営業を担う人材が不足している」
こうした課題をお持ちの企業様は、一度ご相談ください。
私たちは、展示会を単発イベントで終わらせず、海外営業の仕組みとして成果に繋げる支援を行っています。
