スイスで国民投票が9月22日に実施された。「生物多様性の保護」に関するイニシアチブ(国民発議)と、「企業年金保険制度改革」に関するレファレンダムの投票が行われ、反対票がそれぞれ63.04%(投票率45.19%)と、67.13%(45.04%)で、ともに否決された。
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コネ姉さん: スイスで「生物多様性の保護」と「企業年金保険制度改革」に関する国民投票が行われ、どちらも否決されたというニュースですわね。生物多様性の保護に関するイニシアチブは、63.04%の反対で否決されました。
セカくん: 生物多様性の保護を求めるのに反対が多かったっていうのはちょっと意外ですね。何が問題だったんですか?
コネ姉さん: イニシアチブでは、各州に対して生物多様性保護のために多くの資金と保護区の設置を求めたけど、連邦参事会や議会は、すでに保護活動は進んでいるし、これ以上規制を強化するのは政府や州の自由な行動を制限しすぎるとして反対を呼びかけていましたの。国民の多くがこれに賛同して、過度な制限を避けたかったようね。
ボス: ふむ…生物多様性を守るのは大事だが、規制が厳しすぎるのも問題だということか。それにしても、企業年金の改革も否決されたようだが、これはどうしてだ?
コネ姉さん: 企業年金保険制度改革では、年金の支給額を決める転換率を6.8%から6.0%に引き下げることが盛り込まれていましたわね。これによって、受給額が減ることを懸念する声が大きかったのです。例えば、積立金が10万スイス・フランだと、年金の年間給付額が6,800CHFから6,000CHFに減ることになります。それに加えて、保険料は増えるのに受給額が減るという点に労働組合が強く反対していました。
セカくん: 受給額が減るってなると、やっぱり反発があるっすよね。それでも、パートタイムの人とかが企業年金に加入しやすくなるっていう良い点もあったみたいですけど…。
コネ姉さん: ええ、確かにパートタイム労働者や女性などが企業年金の対象になりやすくなるというポジティブな面もあったのですが、全体的には保険料の負担増と受給額の減少がマイナスに受け取られたのですわ。結果的に、国民の多くがリスクと負担のバランスを考慮して反対に回ったのだと思います。
ボス: ふむ、つまりスイス国民は、保護や年金制度の改革には賛成できる部分があっても、全体の負担が大きくなることを懸念したというわけだな。現実的な選択をしたということか。
セカくん: そうっすね。やっぱり人々が負担を感じずに進める方法を考えるのは難しいんですね。でも、こうやって国民が直接意思を示せる仕組みって、面白いっすね。