メキシコ経済省は9月10日、国家貿易情報システム(SNICE)で公文書(Oficio No.518.2024.2887)を公示し、ラテンアメリカ統合連合(ALADI)経済補完協定55号(ACE55号)付属書II(通称「メキシコ-ブラジル自動車協定」)の自動車部品の原産地規則の解釈において、完成車メーカーに純正部品として供給する目的で輸出される自動車部品の原産性判断を柔軟化する7月24日付公文書(2024年8月8日記事参照)の効果を取り消した。これにより、純正部品でも積み上げ方式の域内付加価値比率(ICR)で40%以上を満たさない自動車部品については、原産品と認めないという解釈をあらためて示した。
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コネ姉さん: メキシコ経済省が、自動車部品の原産地規則に関する解釈を変更し、ACE55号「メキシコ-ブラジル自動車協定」における自動車部品の原産性判断をより厳格に戻したわね。純正部品であっても、ICR(域内付加価値比率)が40%以上を満たさない場合は、原産品と認めないという解釈を示したの。
セカくん: そうなんだ!前回の解釈指針を2カ月で取り消すなんて、結構急な変更だよね。これって事業者にとっては混乱しちゃうんじゃないかな?
ボス: ふむ…第5次追加議定書の解釈がまだ曖昧なところがあるようだな。特に、完成車製造に用いる部品には積み上げ方式のICR40%以上の要件は適用されないとも解釈できるのに、その点については明確な説明がないのか?
コネ姉さん: そうなのよ。経済省は協定と追加議定書を精査した結果としているけれど、この点についての明確な説明が不足しているわね。これが事業者の混乱を招いているのも事実ね。
セカくん: しかも、経済省の行政手続きの遅延や対応の悪化も問題になっているみたいだね。高給官僚の給与削減や人員整理の影響で、手続きが遅れているっていうのはどうなんだろう?
ボス: 経済省のスタッフが少ない人員で多くの仕事をこなさなければならない状況だからな。特に輸入自動通知や特別輸入許可に関する手続きでの混乱も増えているようだ。
コネ姉さん: その通りね。経済省がこうした複雑な規則や手続きを迅速かつ明確にするためには、人的リソースの強化と適切な対応が求められるわ。現状では、事業者が大きな影響を受けてしまっているわね。
セカくん: 企業にとっては、こうした不確実な状況がリスクになるね。明確なガイドラインが必要だと思うよ。
ボス: まあ、今後の状況を見守りつつ、企業としてもリスク管理をしっかりとしておく必要があるな。これでセッションは終了だ。