最低賃金を約1年ぶりに実質的に引き上げ

最低賃金を約1年ぶりに実質的に引き上げ

ミャンマー連邦政府の最低賃金委員会は8月9日、現行の最低賃金に対し、日額1,000チャット(約71円、1チャット=約0.071円)の手当を増額することを発表し、実質的に最低賃金を引き上げた。具体的には、前回の2023年10月1日の改定額である日額5,800チャットに対し、1,000チャットの日額手当を加算し、合計6,800チャット(17%増)とした。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: ミャンマー連邦政府が最低賃金を実質的に引き上げたってニュースがあったのよ。8月9日に発表されたんだけど、これがどういうことなのか、ちょっと説明するわね。

セカくん: なるほど、最低賃金が引き上げられたんですね。でも、具体的にどんな内容なんですか?

コネ姉さん: 今回の改定で、日額の最低賃金に対して1,000チャットの手当が加算されて、合計6,800チャットになったの。これは17%の増額ね。でも、最低時給額に変化はないから、残業代などには影響がないの。増額は8月1日にさかのぼって適用されるわ。

ボス: ふむ…それで、現地通貨が安くなっているという話もあったな。これで労働者の生活はどうなるんだ?

コネ姉さん: そうなの、ボス。ミャンマーでは2021年の政変以降、通貨安が進んでいて、現行の公定レートだと1ドル=2,100チャットだけど、市中の実勢レートでは1ドル=6,000チャット前後になっているわ。だから、今回の最低賃金をドルに換算すると、実勢レートでは1.3ドル/日で、以前よりドル建ての価値は低くなっているの。

セカくん: それだと、最低賃金が上がっても実際の価値は下がってるってことっすね。大変な状況だな…。

コネ姉さん: そうなの。そして、人材の国外流出も加速しているわ。ミャンマーでは徴兵制が始まってから、特に若者が国外へ移住する動きが強まっているの。国内最大の産業である縫製業でも、賃金が上昇しているけれど、国外に工場を設立している企業が増えていて、そちらに人材が流れているのよ。

ボス: ふむ…国内で人材を確保するのが難しくなっているというわけだな。これは国内産業にとっても大きな問題だ。

セカくん: これからもミャンマーの状況を注視しないといけませんね。経済や労働市場にどう影響していくのか、気になります!

コネ姉さん: そうね、セカくん。ミャンマーの経済と労働環境がどう変わっていくのか、引き続き注目していきましょう。

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