米国の民間調査会社ロディウムグループは8月7日、「中国に関する多様化フレームワーク」と題する報告書を発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。米国の主要企業の経営者で構成するビジネスラウンドテーブルからの委託を受け、6月に作成した。報告書PDFファイルでは、米国企業による中国から生産拠点や調達元を他国に移管するサプライチェーンの多様化は「限定的だが、重要な程度で起こっている」と結論づけた。
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セカくん: アメリカのロディウムグループが発表した報告書で、米国企業が中国から生産拠点や調達元を他国に移す「サプライチェーンの多様化」が進んでいるって結論づけたらしいですね。でも、それが「限定的」とも言われているのはなぜなんでしょうか?
コネ姉さん: そうね、セカくん。この報告書では、多様化が進んでいるのは確かだけど、その進み方は限定的だという指摘があるわ。理由としては、中国の市場規模の大きさや地政学的な影響力が大きく、多くの企業が中国に依存していることが挙げられるわ。特に、サプライチェーンの上流部分や部品製造など、まだ中国に頼っている部分が多く、完全な多様化には時間がかかるとされているの。
ボス: ふむ…中国から他国に移転するのは簡単なことではないというわけだな。メキシコやベトナムなどが多様化の受け皿になっているという話も興味深いが、こうした国々にはどんなリスクがあるんだ?
コネ姉さん: メキシコやベトナムは確かに多様化の受け皿として注目されているけど、生産能力の制約やコスト上昇といったリスクがあるわ。これらの国々は、急速な需要増加に対応できるだけのインフラや労働力を十分に持っていない場合があるの。また、これまでのところ、多様化は最終組み立てに集中していて、サプライチェーン全体が移転されているわけではないの。だから、これらの国々が中国の代替として完全に機能するにはまだ課題が多いわね。
セカくん: なるほど、そういう背景があるんですね。でも、どうして日本やオーストラリアみたいな国が主要な移転先になっていないんでしょうか?安全保障のつながりがあっても、そこは重視されないんですか?
コネ姉さん: その点も報告書で触れられているわ。安全保障のつながりは確かに重要だけど、企業にとってはそれ以上に貿易の開放性や技術へのアクセス、既存の投資環境が重視されることが多いの。日本やオーストラリアが主要な移転先になっていないのは、そのためだと考えられるわ。企業は、より柔軟でコスト効率の良い環境を求めているの。
ボス: うむ、つまり、サプライチェーンの多様化には単に移転先の国の安全性だけでなく、経済的な条件も大きく影響するということだな。これからどの国が新たな供給拠点として台頭してくるのか、注意深く見ていく必要がありそうだ。
セカくん: そうっすね!特に、今後どの国が中国からの多様化の受け皿として成長するのか注目ですね。労働力の質や通商協定がカギになるってことなので、そういった要素も勉強していきたいです!
コネ姉さん: その意気よ、セカくん。今後のサプライチェーンの動きや各国の対応に注目しながら、しっかり学んでいきましょう。