6月の米小売売上高、前月比横ばいで市場予想上回る、無店舗小売りなど寄与

6月の米小売売上高、前月比横ばいで市場予想上回る、無店舗小売りなど寄与

米国商務省の速報によると、6月の小売売上高(季節調整値)は前月比横ばいの7,043億ドルで、ブルームバーグがまとめた市場予想(0.3%減)を上回った。なお、4月の売上高は、前月比0.2%減から変わらず、5月は同0.1%増から0.3%増に上方修正された。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: 米国商務省が7月16日に発表した6月の小売売上高は、前月比で横ばいの7,043億ドルでした。市場予想は0.3%減だったので、それを上回る結果となりました。

セカくん: すごい!どの業種が売上高の押し上げに寄与したんですか?

コネ姉さん: 無店舗小売りが前月比1.9%増の1,227億ドルで最も大きく押し上げました。次いで、建材・園芸用品が1.4%増の407億ドル、総合小売りが0.4%増の756億ドルと続きました。

ボス: ふむ…一方で減少した業種もあるんだろう?

コネ姉さん: その通りです。ガソリンスタンドはガソリン価格の下落が影響し、3.0%減の519億ドル、自動車・同部品はサイバー攻撃の影響もあり、2.0%減の1,307億ドルでした。

セカくん: 今回の結果について、専門家はどう見ていますか?

コネ姉さん: 米金融機関ウィリアム・ブレアのリチャード・デ・チャザル氏は「今月の支出増は実質所得の伸びによって推進されている」とし、インフレ率の鈍化が消費を押し上げたと述べています。他方で、低所得者層はコロナ禍の貯蓄を使い果たし、消費を維持するためにクレジットカードを利用するケースが増えているとも指摘しています。

ボス: まあ、消費環境が一概に良好とは言えないわけだな。

セカくん: 消費者信頼感はどうなっているんですか?

コネ姉さん: コンファレンスボードが発表した6月の消費者信頼感指数は100.4で、前月の101.3から0.9ポイント減少しました。ただし、現在の雇用環境や経済状況を示す現況指数は上昇し、一方で6カ月先の景況見通しを示す期待指数は5カ月連続で低下しています。

ボス: ふむ…将来に対する不安が大きいというわけか。

コネ姉さん: そうですね。コンファレンスボードのチーフエコノミスト、ダナ・ピーターソン氏も「現在の労働市場に対する見方は強いが、将来に対する懸念が上回っている」と指摘しています。

セカくん: わくわくする!今後の経済動向に注目ですね!

ボス: まあ、消費者の信頼感がどう変化するか、引き続き見守ることが大事だ。

コネ姉さん: そうですね。これからも小売売上高や消費者信頼感の動向に注目していきましょう。

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