コネ姉さん:
欧州委員会が発表した「バイオエコノミー戦略的枠組み」、これはEUの経済と環境の両立を目指す新たな産業政策と言えるわ。特に、バイオ技術と投資の両輪を強化するのがポイントね。

セカくん:
バイオエコノミーって、ざっくり言うとどういうものなんすか？再エネとは違うんすか？

コネ姉さん:
いい質問ね。バイオエコノミーは、再生可能なバイオマスを原料にして、エネルギー・素材・化学品などをつくる経済のことよ。自然由来で持続可能な産業を支える枠組みなの。

ボス:
ふむ…だがバイオ技術はまだ高コストで、市場も限られてるんじゃないか？投資リスクは大きそうだ。

コネ姉さん:
そこが今回のポイントなのよ。欧州委はリスク分担のために「バイオエコノミー投資展開グループ」を立ち上げ、官民で資金を供給しやすくする計画なの。

セカくん:
つまり、銀行からも融資されやすいプロジェクトを育てるってことっすね！バイオリファイナリーとか、高度発酵施設とか、最新技術が対象っすか？

コネ姉さん:
その通り！微生物や酵素を活用したプロセスが注目されていて、製品の脱炭素化や循環型社会への転換にもつながるわね。

ボス:
ただ、製造コストが高いとなると、消費者が受け入れるかが問題だな。

コネ姉さん:
だからこそ、EUは公共調達の見直しを通じて「需要を先につくる」リード市場戦略をとっているの。建材や繊維など特定分野で需要を喚起するわ。

セカくん:
標準化とか認証制度も進めるって言ってたっすね！品質や安全面が明確になれば、企業も参入しやすくなるっす！

コネ姉さん:
ええ、それがEUらしい制度設計ね。エコデザイン規則や建材規則に組み込むことで、持続可能な製品の基準を明確化しようとしているの。

ボス:
日本企業にとっても、この動きは無視できんな。技術も素材も強みがある分野だ。

コネ姉さん:
おっしゃる通り。バイオベース素材や発酵技術では日本にも優れたプレイヤーが多いわ。EU市場を狙うには、今が仕込みどきよ。

セカくん:
あと2年で法案提出ってことは、2026年以降にビジネスチャンスが本格化しそうっすね！動向を追う価値アリっす！

コネ姉さん:
まさにその通りね。EUのバイオエコノミー戦略は、サステナビリティと産業競争力の融合モデル。日本も連携していく価値がある分野ですわ。