英国のエネルギー関連団体のエネルギー研究所が6月26日に公表した「世界エネルギー報告」によると、世界の2024年の電力需要は記録的な水準に達し、化石燃料の利用と二酸化炭素(CO2)排出量は4年連続で過去最高を更新した。一方で、再生可能エネルギー(再エネ)の利用も大幅に増加しているという。


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セカくん:電力需要が記録的な水準って、再エネが伸びてるのにCO₂排出も最高更新ってどういうことっすか?
コネ姉さん:それはね、再エネは伸びてるけど化石燃料の消費量も同時に増えてるからですわ。つまり、需要増を再エネだけで賄いきれていないの。
ボス:ふむ…つまりは世界中で電力が足りなくなってて、石油や石炭に頼らざるを得ないというわけか。
セカくん:でも石油の生産量トップはアメリカなんすね。てっきり中東が圧倒的かと思ってた!
コネ姉さん:確かに中東全体で31.1%のシェアがあるけど、アメリカだけで20.8%だから単独で見ると一番なのよ。
ボス:ほう、サウジもロシアも減産傾向なのに、イランは10.7%も増加してるのは意外だな。
セカくん:あと気になったのがサウジの再エネ発電シェアが0.6%って…。意外と少ないっすね?
コネ姉さん:まだ発展途上だけど、太陽光発電は前年比67.9%増と急成長してるの。特に中東ではインフラ整備が課題なのよね。
ボス:それでも再エネがここまで伸びてきてるんだな…でも価格は高止まりしてるんだろう?
コネ姉さん:そうね。2024年は平均価格は前年より下落したけど、地政学リスクの影響で2025年に入って上昇傾向なの。
セカくん:ホルムズ海峡って原油輸送の要所っすもんね。中東情勢次第で価格が乱高下するのも納得っす!
ボス:日本の輸入量が前年比7.0%減か…やっぱり脱炭素の流れと省エネが効いてるのかもしれんな。
コネ姉さん:ええ、それに加えて人口減少とエネルギー効率の改善も関係しているわ。アジアではインドだけが輸入増だったのも特徴ね。
セカくん:世界全体で再エネと化石燃料の共存状態が続いてるのが現状なんすね。
コネ姉さん:まさにエネルギーミックスの過渡期ですわ。再エネの拡大と同時に、どうやって化石燃料依存から脱却するかが課題ね。
ボス:なるほどな…まだまだ現実は理想通りにはいかんというわけだ。長い目で見るしかないな。