ミャンマー、FATF行動要請対象の高リスク国が継続

ミャンマー、FATF行動要請対象の高リスク国が継続

OECDの金融活動作業部会(FATF)は2025年6月13日、資金洗浄、テロ資金供与および拡散金融の対策体制に重大な戦略上の欠陥を有する国・地域に係る声明(行動要請対象の高リスク国・地域)を発表し、ミャンマーは引き続き対象国として掲載された。同声明は対外的に「ブラックリスト」とも呼ばれる。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:
FATFが6月13日にミャンマーを「高リスク国=ブラックリスト」に据え置いたわね。これって国際的に金融取引の信用が著しく落ちる重大なニュースですわよ。

セカくん:
ブラックリストって…そんなにヤバいんすか?ビジネスでの資金移動とかどうなるんすかね?

コネ姉さん:
そうね、金融機関はミャンマーとの取引時に強化されたデューディリジェンスを求められるの。要は「この取引、怪しくないか?」を念入りにチェックするってことね。

ボス:
ふむ…それは投資家も引いちまうな。経済活動にどんな影響があるんだ?

コネ姉さん:
資金調達の難化、海外送金の遅延、国際銀行との関係悪化…結果的に外国直接投資(FDI)が冷え込む傾向にあるわね。

セカくん:
でもFATFは人道支援への配慮も求めてるって…どうやってバランス取るんすか?

コネ姉さん:
そこが難しいの。FATFは人道支援やNPO活動は妨げないようにと声明で明言してるけど、現場では過剰な審査で資金が止まるリスクもあるわ。

ボス:
要するに、悪い資金の流れを止めたいが、良い支援の流れまで止めたくはないってことだな。理屈はわかるが、実行が難しそうだ。

セカくん:
進展がなければ10月に対抗措置も検討って書いてあるけど、これって経済制裁に近いっすよね?

コネ姉さん:
ええ、その通り。実際に対抗措置がとられると、国際送金がほぼ不可能になるレベルの金融孤立に陥るかもね。

ボス:
で、ミャンマー側は何をしてこなかったんだ?5年間進展が「限定的」って…。

コネ姉さん:
資金洗浄やテロ資金供与の摘発・起訴・資産没収の実績が乏しいし、越境マネロンの捜査協力も進んでないって指摘されてるのよ。

セカくん:
ビジネスの相手国として考えると、リスク高すぎるっすね…。輸出入とか通貨決済にどんな影響あるんすか?

コネ姉さん:
信用状の発行が難しくなったり、貿易保険の適用外になったり…日本企業もミャンマー取引は慎重にならざるを得ないわね。

ボス:
ふむ…経済だけじゃなく、国家の信頼そのものに関わる問題ってわけだな。こりゃ一筋縄じゃいかんというわけだ。

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