2024年にコンゴ民主共和国でコバルトの世界生産量の76%採掘、供給過剰で価格下落

2024年にコンゴ民主共和国でコバルトの世界生産量の76%採掘、供給過剰で価格下落

国際的なコバルトの研究機関「Cobalt Institute」は5月14日、コバルト市場関連の年報「Cobalt Market Report 2024」を発表した。同年報によると、世界のコバルトの需要は2024年に前年比14%増の約22万トンに達した。同年のコバルト生産(採掘)の国別シェアでは、コンゴ民主共和国が全体の76%を占めた。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: コバルト市場の2024年、前年比14%増の22万トンは驚きですわ。特にEV用バッテリー需要が牽引役ですのね。

セカくん: すごいっすね!でも、供給が需要を上回って価格が史上最低って…どうしてそんなことになるんすか?

ボス: ふむ…増産しすぎたのか。まあ、資源は高ければ困るが安すぎても問題というわけだな。

コネ姉さん: そうですわ。特にコンゴ民主共和国は供給過剰を調整するため、来年2月から4カ月間輸出を止める決定をしましたの。

セカくん: コンゴのシェア76%って圧倒的っすね!でも精製は中国が78.6%って、これサプライチェーン的に偏りすぎじゃないっすか?

コネ姉さん: そこが各国の安全保障上の課題ですわね。米国はアンゴラのロビト港からの鉄道・港湾整備で対抗しようとしてますのよ。

ボス: なるほどな…資源を押さえるのは軍事や経済の要でもある。AIやドローン用途の需要もあるんだな?

コネ姉さん: そうですわ。データセンター用電池、軍事用ドローン、通信機器でも需要増。コバルトはまさに戦略資源ですわ。

セカくん: 零細採掘って、人権問題が多いって聞くっすけど、それは減ってきてるんすか?

コネ姉さん: 工業用採掘が増えて、零細採掘は世界で1%まで減少ですわ。でも、完全廃止ではなく公正で安全な採掘が重要との指摘ですの。

ボス: ふむ…貧困と採掘の関係は簡単じゃないな。ただ資源を取ればいい話じゃない、ということだな。

セカくん: 日本は1.9%しか精製してないって…ここにビジネスチャンスありそうじゃないっすか?技術とか活かせそうっす!

コネ姉さん: ええ、供給網多様化のニーズは高まってますから、日本企業の技術と信頼性を武器に参入の余地はありますわよ。

ボス: なるほどな…脱炭素の裏側にはこんな資源戦略があるとは。まあ、勉強になったというわけだな。

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