ホーチミンで国際縫製展示会「SaigonTex &SaigonFabric 2025」が開催、輸出企業は米国の関税政策の対応模索

ホーチミンで国際縫製展示会「SaigonTex &SaigonFabric 2025」が開催、輸出企業は米国の関税政策の対応模索

ベトナム南部ホーチミン市で4月9~12日、国際縫製展示会「SaigonTex &SaigonFabric 2025」が開催された。同展示会は、ベトナム商工連盟(VCCI)をはじめ、ベトナムの繊維企業・業界団体の共催で開催した。4日間の会期で日本をはじめ、米国、中国、韓国、香港、ASEAN諸国、バングラデシュ、EU諸国など25の国・地域から1,100社以上が出展した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん:おおーっ、ベトナムが縫製輸出でバングラデシュを抜いて世界2位って、めちゃくちゃ成長してるじゃないっすか!それだけに、アメリカの相互関税の影響ってかなり大きくないっすか?

コネ姉さん:ええ、ベトナムの縫製輸出の約4割がアメリカ向けだから、米国市場に関税が課されると、価格競争力を失う可能性があるのよ。ただ、今のところ注文数は大きく落ちてないようね。

ボス:ふむ…でも、大手メーカーのコメントを見ると、まだ様子見という印象だな。本格的に影響が出るのはこれからか?

コネ姉さん:その通り。関税が実際にコストに反映されるまでには少し時間がかかるの。多くの企業は今、バイヤーの動向や価格交渉を慎重に見極めてる段階なのよ。

セカくん:中国からの移管が今後も進むって話もあったけど、それって「チャイナプラスワン戦略」っすよね?ベトナムってその受け皿として強いんすか?

コネ姉さん:まさにその通り。「米中貿易摩擦」の影響で、中国の生産コストやリスクを避けるため、ベトナムに生産を移す流れが続いているの。縫製業ではベトナムの労働コストやFTAネットワークが魅力的なのよ。

ボス:出展企業を見ると、6割が中国企業ってのも気になったな。中国側もベトナムを活用しているってことか?

コネ姉さん:そうね。中国企業はベトナムに拠点を置いて「間接輸出」する形で、対米関税を回避しようとしてるの。ベトナムはサプライチェーンの“ハブ”になりつつあるのよ。

セカくん:あと、日本企業も20社出展してたって、なかなか攻めてる感じっすね!現地法人も含めての展開って、どんな狙いがあるんすか?

コネ姉さん:日系企業は、機能性繊維や高付加価値素材、縫製機械などで技術優位性があるの。ベトナムの産業高度化に合わせて、品質重視の提案で差別化を図っているのよ。

ボス:それにしても、EUや韓国、日本といった他市場があるとはいえ、やはり米国依存が高いのはリスクじゃないのか?

コネ姉さん:おっしゃる通り。だから今後のキーワードは「輸出先の多角化」と「リスク分散型サプライチェーン」。RCEPや日越EPAなど、他地域とのFTA活用もポイントになるわね。

セカくん:それって、ベトナムにとって“生産国から経済戦略国”に進化してる感じっすね!

コネ姉さん:素晴らしい視点ね。今後は「縫製産業のスマート化」「脱米一極依存」「サステナブル素材対応」もテーマになる。展示会の動向は、その前兆とも言えるわ!

ボス:うむ…ベトナムは今が正念場かもしれんが、動き方次第ではもっと強くなるというわけだな。

コネ姉さん:ええ、まさに“縫製大国から産業戦略国”へ。ベトナムの進化に注目ですわよ!

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