在欧日系企業の課題で人材確保が首位、コスト関連が上位に

在欧日系企業の課題で人材確保が首位、コスト関連が上位に

ジェトロが12月19日に公表した「2024年度 海外進出日系企業実態調査(欧州編)」によると、経営上の問題点では「人材の確保」が65.5%で最大の課題だった。前年比でも10.5ポイントと大幅に増加している。業種別にみても、製造業(69.5%)、非製造業(62.2%)でともに首位となった。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:
ジェトロの調査によると、欧州進出日系企業の最大の課題が「人材の確保」だったわね。これは特に製造業で深刻な問題よ。

セカくん:
やっぱり労働力不足っすか?これってどうして起きてるんすかね?

コネ姉さん:
そうね、欧州全体で人口の高齢化が進んでいることや、若い世代が特定の業種に関心を持たなくなっていることが背景にあるわ。それに、労働市場の競争も激しいから、特にスキルを持った人材を引き留めるのが難しいのよ。

ボス:
ふむ…それに加えて「労働コストの高さ」も課題だな。スイスやオーストリアでは特に高いらしいが、どれくらい影響しているんだ?

コネ姉さん:
スイスでは回答企業の80%が「労働コストが高い」と感じているわ。特に物価が高い国では、従業員への給与や福利厚生の負担が企業経営に重くのしかかっているの。

セカくん:
それにしても、ポーランドとかハンガリーの「労働コスト上昇率」が高いのは意外っすね。東欧ってコスト安が魅力って聞いてたけど…。

コネ姉さん:
いい視点ね。中・東欧では経済成長が進むにつれて賃金も上がってきているの。特にインフレの影響で生活費が増えているから、賃金引き上げが必要になっているのよ。

ボス:
なるほど。ところで、去年はウクライナ情勢が一番の課題だったが、今年は下がったようだな。それは良いことか?

コネ姉さん:
そうとも言えるけど、完全に影響がなくなったわけではないわね。地理的に近い中・東欧ではまだ多くの企業が懸念を抱えているわ。ただ、労働やコストの問題がそれ以上に顕在化しているということよ。

セカくん:
インフレや為替変動も問題なんすね。輸送コストや調達コストも上がってるし、どうやって対応すればいいんすか?

コネ姉さん:
長期的にはコスト管理を徹底しつつ、現地調達や物流の効率化を進めることが鍵ね。それに、労働力の課題に対しては自動化やデジタル化を推進するのも有効よ。

ボス:
景気の低迷や市場縮小の影響も深刻だが、これはどうしようもないことなのか?

コネ姉さん:
市場縮小の影響を完全に回避するのは難しいけど、新たな市場を開拓することや、差別化された製品・サービスの提供で需要を創出する努力が重要ね。

セカくん:
欧州は魅力的だけど、やっぱりリスクも多いっすね。日本企業はどうやってこの状況を乗り越えるべきなんすかね?

コネ姉さん:
確かに課題は多いけど、欧州はイノベーションや高付加価値商品を求める市場でもあるわ。そういうニーズに応える日本の技術や製品は強みになるから、それを活かす戦略をしっかり考えるべきね!

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