米国商務省は8月30日、7月の個人消費支出(PCE)を公表した。消費の伸びは強めの数字となっているが、特殊要因含みのほか、貯蓄率は極端に低下しており、今後の消費の持続可能性に疑問を持たせる内容となった。所得関連では、個人所得が名目ベースで前月比0.3%増(前月0.2%増)と、市場予測の0.2%増をわずかに上回った。
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コネ姉さん: 米国商務省が8月30日に発表した7月の個人消費支出(PCE)によると、消費は強めの数字でしたが、貯蓄率が2.9%にまで低下している点が注目されますわ。これは新型コロナウイルス感染拡大前の半分以下の水準で、今後の消費の持続可能性には疑問が残ります。
セカくん: ふむ、消費は伸びてるけど、貯蓄が減ってるってことだね。これってどういうことなんだろう?みんながたくさん使ってるってこと?
ボス: そうだ。個人の可処分所得が名目ベースで0.3%増だったのに対して、消費支出は0.5%増加している。つまり、収入以上に消費しているということだ。その結果、貯蓄率が大きく減少しているわけだな。
コネ姉さん: その通りですわね。特に、自動車や食品、住居費、レクリエーションといった項目が消費の押し上げ要因となっています。しかし、自動車の消費増加については、6月のサイバー攻撃による減少の反動増の影響もあり、これを除くと消費の強さは前年ほどではないかもしれません。
セカくん: ああ、反動増ってことか。だから、消費の勢いが本当にあるのかどうかはちょっと疑問なんだね。ところで、物価はどうなってるの?
ボス: 物価関連では、PCEデフレーターが前年同月比で2.5%増、コア指数も2.6%増と、いずれも市場予想を少し下回った。特に、住居費や金融・保険が物価上昇の主な要因だ。
コネ姉さん: それでも、FRBのパウエル議長は「インフレに関する上振れリスクは減少し、雇用に関する下振れリスクは増加している」と述べているため、今回の結果が9月のFOMCでの利下げの阻害要因にはならない可能性が高いですわ。
セカくん: そうなんだ!利下げの可能性が高いってことは、これから消費がもっと伸びるって期待できるのかな?
ボス: ただし、貯蓄率が低下している状況では、消費の伸びがどこまで続くかは不透明だ。労働市場の減速や余剰貯蓄の枯渇も懸念材料となるだろう。
コネ姉さん: そうですね。消費が続くかどうかは、労働市場の状況や消費者の信頼感にも大きく依存します。特に、FRBの金融政策の方向性も重要なポイントですわ。
セカくん: やっぱり経済っていろんな要素が絡んでるんだね!僕ももっと勉強して、こういうニュースをしっかり理解できるようになりたいっす!
ボス: そうだな。消費の持続可能性や金融政策の動向は、我々の生活にも直結するからな。これからも注目が必要だ。
コネ姉さん: その通りですわね。これからの経済指標の動きに注目しながら、FRBの政策変更にも備えていきましょう。
セカくん: 了解!僕もこれからもっと勉強していくよ!