米国のドナルド・トランプ前大統領は7月18日、ウィスコンシン州ミルウォーキーで開催された共和党全国大会で、中国の自動車メーカーによる米国での生産を認めると取れる趣旨の発言を行った。米国では現在、メキシコで生産された安価な中国メーカー車の米国市場参入を懸念する声が高まっている。
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コネ姉さん: セカくん、トランプ前大統領が共和党全国大会で、中国の自動車メーカーによる米国での生産を認めるような発言をしたね。
セカくん: そうですね。トランプ氏は米国での自動車生産を取り戻すため、中国メーカーが米国内に工場を建てることを促す趣旨の発言をしました。これに同意しない場合、100%から200%の輸入関税を課すと述べました。メキシコで生産される中国メーカーの自動車が米国市場に参入することを懸念している声があるんですね。
コネ姉さん: そうね。現在、メキシコで生産する中国メーカーは安徽江淮汽車集団(JAC)のみで、生産台数は約2万2,000台と限定的ですが、全てメキシコ国内向けだわ。しかし、トランプ氏はこの問題を取り上げ、米国内での生産を強調したわ。
セカくん: イデン大統領も中国製品の排除を基本方針としていますが、トランプ氏との違いは何ですか?
コネ姉さん: バイデン政権はインフレ削減法(IRA)などを通じて、中国メーカーを排除した国内生産体制の強化に努めているわ。トランプ氏は一方で、中国メーカーの米国内での生産を促す姿勢を示しており、この点で立場の違いが見えるわ。
セカくん: トランプ氏の発言には、全米自動車労働組合(UAW)への批判も含まれていましたね。
コネ姉さん: ええ。トランプ氏はUAWが中国によるメキシコでの工場建設を許したとして批判し、UAWのリーダーは解雇されるべきだと述べたわ。全ての自動車労働者はトランプ氏に投票すべきだと訴えたわ。
セカくん: メキシコでの中国EVメーカーの拠点新設についてはどうなんですか?
コネ姉さん: 中国の電気自動車(EV)最大手の比亜迪(BYD)がメキシコに年間生産能力15万台規模の拠点新設を検討していると報じられているわね。ただ、トランプ氏は「就任初日にEVの義務化を終わらせる」とも述べており、EVシフトへの懐疑的な姿勢を崩してませんわ。
セカくん: トランプ氏の発言が選挙戦にどのような影響を与えるのか、今後の展開を注視する必要がありますね。