政権交代後初の国王演説、経済成長を最優先事項に据える

政権交代後初の国王演説、経済成長を最優先事項に据える

7月17日に新会期に入った英国議会の開会式で、国王チャールズ3世が政府施政方針について演説(詳細は英国政府ウェブサイト参照)を行った。
同月4日の総選挙で政権交代を果たした労働党政権は、経済成長を最優先課題と位置付けた。企業と労働者の双方と新たなパートナーシップを構築、全ての地域社会の経済的繁栄を優先することで、国民が直面する生活費高騰からの脱却に取り組む。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: 「英国議会の新会期が開会して、国王チャールズ3世が政府施政方針を演説しました。労働党政権は経済成長を最優先課題として、企業と労働者の新たなパートナーシップを構築し、生活費高騰の問題に取り組むことを発表しました。」

セカくん: 「すごい!具体的にはどんな法案があるんですか?」

コネ姉さん: 「例えば、計画・インフラ法案では住宅やインフラ建設の計画制度を改革し、計画プロセスの迅速化・合理化を図ります。旅客鉄道サービス(国有化)法案では、鉄道会社の再国有化を進め、公共機関『グレート・ブリティッシュ・レールウェイズ(GBR)』を設立します。」

ボス: 「ふむ…他にはどんな法案があるんだ?」

コネ姉さん: 「雇用法案では、搾取的な労働慣行を禁止し、被雇用者の権利を強化します。ゼロ時間契約やfire and rehireの禁止、育児休暇や疾病手当の適用などが含まれます。グレート・ブリティッシュ・エナジー法案では、クリーンエネルギー会社『グレート・ブリティッシュ・エナジー(GBE)』を設立し、エネルギー自給率の向上や雇用創出を目指します。」

セカくん: 「労働者の権利が強化されるのはいいことですね。でも、具体的にどのように進めるんですか?」

コネ姉さん: 「予算責任法案により、あらゆる政策決定は財政ルールに基づいて行われ、重要な税制や歳出の変更は独立した評価の対象となります。また、中央政府から地方自治体に権限を移譲する法案も含まれています。」

ボス: 「まあ、仕方ないな。エネルギー政策についても触れられているようだが?」

コネ姉さん: 「はい、グレート・ブリティッシュ・エナジー法案では、エネルギー主権の回復や気候変動への取り組み、家計負担の軽減を目指しています。民間企業と共同でプロジェクトを開発・運営することも含まれています。」

セカくん: 「他にもどんな議論があったんですか?」

コネ姉さん: 「NHSの待機時間削減や国境警備の強化、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドの各自治政府との連携強化も話題に上がりました。また、NATOへのコミットメントや中東の平和・安全の確保、ウクライナ支援についても言及されました。」

ボス: 「ふむ…英国の今後の政策には注目だな。」

セカくん: 「そうですね!経済成長や労働者の権利強化、エネルギー政策など、様々な分野での取り組みに期待が高まります。」

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