全米小売業協会(NRF)と物流コンサルタント会社のハケット・アソシエイツが7月9日に発表した「グローバル・ポート・トラッカー報告」によると、5月の米国小売業者向けの主要輸入港の輸入コンテナ量は前月比3.0%増、前年同月比で7.5%増の208万TEUとなり、2022年8月(226万TEU)以来の高水準となった。
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セカくん: 「アメリカの輸入コンテナ量が増加しているんですね。どんな内容なんですか?」
コネ姉さん: 「そうよ。米小売業協会(NRF)と物流コンサルタント会社のハケット・アソシエイツが発表した『グローバル・ポート・トラッカー報告』によると、5月の米国小売業者向けの主要輸入港の輸入コンテナ量は前月比3.0%増、前年同月比で7.5%増の208万TEUとなり、2022年8月以来の高水準だったの。」
ボス: 「ふむ…6月以降の見通しはどうなんだ?」
コネ姉さん: 「6月以降も輸入コンテナ量は増加する見込みで、6月は210万TEU(前年同月比14.5%増)、7月は221万TEU(15.5%増)、8月は222万TEU(13.5%増)と予測されているわ。10月だけわずかに減少する見込みだけど、それ以外は増加傾向にあるの。」
セカくん: 「サプライチェーンに関する懸念材料もあるんですね?」
コネ姉さん: 「そう、NRFのジョナサン・ゴールド氏は、サプライチェーンに複数の課題があるものの、小売り各社は需要に応える準備が整っていると述べているわ。具体的な懸念材料としては、(1)8月に発効予定の中国原産品に対する関税引き上げ、(2)東海岸およびメキシコ湾岸の港湾労働者との新たな労働協約の未締結、(3)紅海の物流混乱が挙げられているの。」
ボス: 「労使交渉に関する問題も大きな課題だな。」
コネ姉さん: 「そうね。米国東海岸の労使交渉に関しては、国際港湾労働者協会(ILA)と米国海運連合(USMX)との現行の労働協約が9月30日に満了を迎えるけれど、労使交渉は中断しているの。ILAはアラバマ州モバイル港での自動化技術導入が問題だと指摘しており、この問題が解決するまでは交渉を進めない意向を示しているわ。」
セカくん: 「企業はどのようにリスク回避を図っているんですか?」
コネ姉さん: 「各企業は商品の早期入荷や東海岸と西海岸間の出荷バランスを取ることでリスク回避を図っているわ。こうした対策でサプライチェーン上の課題に対応しているの。」
ボス: 「今後の動向に注目だな。」
セカくん: 「そうですね。サプライチェーンの課題を克服しつつ、輸入コンテナ量が増加していくかどうか注目ですね!」