1. 企業背景と強み：活動開始と協力ブランドの探索

Q: オレナ様ご自身の事業内容と、どのような日本のサプライヤーを探しているのか教えてください。

オレナ様：私の会社は現在、活動を開始したばかりです。私は、協力いただける日本ブランドを積極的に探しています。特に焦点を当てているのは、スキンケア、ヘアケア、フレグランスのブランドです。もし、こうした分野の企業でお仕事をされている場合は、ぜひご連絡ください。

協力できる可能性のある提携先や、ヨーロッパや世界の他の地域で提案できるチャネルについて、喜んで話し合いたいと考えています。

2.日本製・日本の技術の優位性

Q: オレナ様は日本のサプライヤーに何を求めていますか？

オレナ様：我々が日本ブランドに期待しているのは、その「品質の象徴」としての優位性です。日本製や日本の技術であることは非常に重要であり、マーケティングにおいても大きな意味を持ちます。品質の基準として、しっかりとその優位性をアピールすることが、欧州市場で成功する鍵となります。

3. 欧州市場の特性と課題：レギュレーションと技術格差

Q: 欧州市場に進出する日本の企業が、特に注意すべきマーケティング上の課題はありますか？

オレナ様：二つの課題があります。一つはレギュレーション（規制）、もう一つは技術的なギャップです。

レギュレーションについて、もし海外市場に進出するなら、特定の広告文句や成分について、どのようにパッケージに記載するべきかを正確に理解する必要があります。これはマーケティング戦略の基礎であり、必ずクリアすべき点です。

技術的なギャップについて言うと、特にヨーロッパは、必ずしも日本や中国、他の地域のように技術が発展しているわけではないという現状があります。このギャップこそが、日本企業にとって創造性を発揮し、新しい経験を得る良いチャンスとなるのです。

4. 目標と評価指標：欧州でのチャネル開拓

Q: 今後の事業展開における目標をどのように設定されていますか？

オレナ様：最大の目標は、日本の優れたブランドと協力し、欧州およびその他の地域で新しいチャネルを開拓することです。

• ・スキンケア、ヘアケア、フレグランス分野で日本の優良ブランドと協力関係を構築する。
• ・欧州市場向けに協力・提携可能な日本のブランドを見つける。
• ・協力ブランドに対し、ヨーロッパおよび世界の他の地域で、開拓機会を提案する。

5. 成功のアプローチ：創造性を活かしたマーケティング

Q: 日本ブランドが欧州市場で成功するための具体的なアプローチを教えてください。

オレナ様：アプローチは、欧州の技術的なギャップを逆手に取り、日本の創造性を活かすことにあります。

欧州連合理事会の報告書にあるような、10年後の経済変化への警告も把握し、市場の課題を明確にすることです。
欧州のマーケティング戦略は、日本のマーケティングチームにとって「多くの創造的な機会」を提供してくれます。日本で培った経験を活かしつつ、欧州独自のツールや文化に合わせた新しい経験を積むことが成功に繋がります。

活動を開始した私の会社は、日本のブランドと協力することで、ヨーロッパや香港などの他の地域で、具体的なチャネル提案を行い、ビジネスの規模を拡張していきます。

6. Before→Afterと再現性の条件

Q: 今回の欧州市場への取り組みから得られた学びを、3点のアドバイスとしていただけますでしょうか。

オレナ様：はい。日本の企業様へのアドバイスとして、以下の3点が重要です。

1. 創造性の発揮：マーケティング戦略は、多くの創造的な機会を提供します。日本のマーケティングチームは、新しい経験を得る機会として、積極的にアイディアを試すべきです。
2. 技術格差の認識：欧州は日本や中国ほど技術が発展していないという現状を正確に認識し、このギャップを戦略的な優位性として利用すること。
3. 積極的な提携の探索：私の会社のように、日本のブランドとの協力に意欲的な現地パートナーを積極的に探すことです。