米国格付け大手ムーディーズは11月21日、国の信用力の格付けにおいて、イタリアを「Baa3」から「Baa2」に1段階引き上げ、見通しを「安定的」と発表した。ムーディーズによるイタリアの格上げは、2002年5月以来23年ぶり。同社は2025年5月にイタリアを「Baa3」に据え置いたものの、見通しを「安定的」から格上げの可能性が高い「ポジティブ」に引き上げていた。


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コネ姉さん:
ムーディーズがイタリアの国債格付けを「Baa3」から「Baa2」へ23年ぶりに引き上げたわ。政権の安定性とPNRR(国家復興・レジリエンス計画)の成果が評価されたのね。
セカくん:
おお~23年ぶりってすごいっす!PNRRってEUからの資金でインフラとかに投資するやつっすよね?
コネ姉さん:
そうよ。総額1,944億ユーロの大型計画で、イタリアは申請・執行どちらもEU加盟国でトップクラスの実績を出しているの。
ボス:
ふむ…イタリアは昔から財政が不安定なイメージがあったが、今回は少し違うということか?
コネ姉さん:
まさに。今回の格上げには、メローニ政権の政策の一貫性と、今後もGDP比3.5%超の公共投資を継続する姿勢が好感されたのよ。
セカくん:
銀行も堅調って書いてあったっすね。あと民間のバランスシートも良好って、個人や企業の借金が少ないってことっすか?
コネ姉さん:
そう、家計や企業の資産状態が健全なのは、経済の安定を支える重要なファクターなの。対外収支も安定していてリスクが低下しているのよ。
ボス:
それにしても、S&Pやフィッチもすでに格上げしてたのか。これで「トリプル安定格付け」というわけだな。
コネ姉さん:
ええ、三大格付け機関すべてが格上げ・安定的見通しを示したことで、国債の信用度が確実に改善していると見ていいわね。
セカくん:
投資家から見たら、イタリア国債のリスクが減って魅力が増すってことっすよね?
コネ姉さん:
その通り!金利が低く抑えられたり、海外資金が入りやすくなるメリットがあるわ。企業や国の資金調達コストにも影響するの。
ボス:
メローニ首相の支持率も関係あるのか?長期政権になってきたようだが。
コネ姉さん:
そうね、3年継続で戦後3番目の長期政権に。政治の安定は経済にとっても追い風になるのよ。国際的な信頼にも直結するわ。
セカくん:
日本企業にとっても、イタリアが安定するとビジネスしやすくなるっすかね?特に製造業とかインフラ系?
コネ姉さん:
ええ、公共投資が続くなら、建設、環境、エネルギー分野など日本企業の参入チャンスも広がるわね。
ボス:
なるほどな…23年ぶりの格上げというのは、確かに大きな節目だ。これは注目しておくべきだな。
コネ姉さん:
その通りですわ、ボス。信用格付けの改善は、経済回復と政策の実効性の裏付けでもあるの。今後の動きにも要注目ですわね。