マレーシアのアンワル・イブラヒム首相兼財務相は10月10日、2026年度(2026年1月1日~12月31日)の国家予算案を連邦議会に提出した。アンワル政権が第13次マレーシア計画下で編成する初の予算案で、財政の健全性と持続的成長の両立を目指す慎重かつ戦略的な内容と評される。


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セカくん
マレーシアの2026年度予算案、かなり大きな規模っすね!史上最大の歳出ってことは、思い切った政策なんすか?
コネ姉さん
一見そう見えますけど、実際は“慎重で戦略的”。アンワル首相は財政健全化を重視しつつ、国民支援をバランス良く配分しているのですわ。
ボス
ふむ、歳出は増えているが、財政赤字は3.5%に改善している。これは補助金削減の効果か?
コネ姉さん
その通りです。補助金の合理化で年間155億リンギを節約。公務員給与や年金は増やしつつ、無駄を削る構造にしているのですわ。
セカくん
でも増税はあんまりしてない感じっすね?
コネ姉さん
ええ。ぜいたく税や炭素税、たばこ・酒類の物品税アップはあるけれど、全体としては大規模な税制改革は見送りましたの。
ボス
つまり、国民負担を抑えつつ景気を冷やさない戦略か。テーマの「国民のための予算」とはそのことだな。
コネ姉さん
そうですわ。現金給付150億リンギや観光支援策、輸出企業の融資保証など、生活と成長を両立させる“中庸型”の内容です。
セカくん
産業政策も気になります!AIとか半導体とか、今っぽい支援が多いっすね。
コネ姉さん
まさに重点分野ですわ。国家半導体戦略のもとで研究開発に5億リンギ、製造業やサービス業には成果連動型の投資優遇を導入予定。
ボス
中小企業にも資金支援を行うとあるな。サプライチェーン強靭化を視野に入れているか。
コネ姉さん
その通りです。中堅・中小企業向けの共同投資資金2億リンギで、国内産業基盤を強化する構想ですの。
セカくん
つまりこの予算、派手じゃないけど“安定志向+未来志向”って感じっすね!
コネ姉さん
ええ。アンワル政権が打ち出す「持続可能な成長モデル」の象徴的な予算案ですわね。
ボス
ふむ、堅実な設計だ。地に足のついた中期的戦略、というわけだな。