Made in Japanを世界へ!TikTok Shopで始める海外販売と実店舗流通の最短ルート

Made in Japanを世界へ!TikTok Shopで始める海外販売と実店舗流通の最短ルート

なぜ海外のTikTok Shopに注目するのか?

日本企業が海外進出を加速させるうえで、TikTok Shopは、従来の「商品を並べるだけの EC サイト」とは根本的に発想が異なる“体験型コマース”です。「次世代EC」とも言われ、縦型ショート動画とライブ配信によって「知る → 欲しくなる → その場で買う」をアプリ内で完結する事が可能です。TikTok Shopで流通した実績を、現地の消費者とバイヤーの双方に「売れる証拠」を提示し、実店舗流通を一気に近づける事もでき、新たな海外進出の仕組みとなります。

TikTok Shopがもたらす3つの戦略的メリット

・低コストで市場検証
従来の越境ECに比べ、初期投資を抑えながら「本当に売れるのか」をテストできます。短期間でPDCAを回せるため、商品改良や価格調整の判断スピードが格段に向上します。

・圧倒的なリーチと話題化
TikTok のアルゴリズムによる自動拡散とライブコマース機能により、広告費を最小限に抑えても爆発的に認知が広がるポテンシャルがあります。動画を通じたストーリーテリングは、日本ブランドの“こだわり”“安心感”と相性が良く、ファン形成につながりやすいのが特徴です。

・実店舗バイヤーへの説得材料
「売上実績」と「フォロワーからの支持」を数値で提示できるため、現地大手小売店やバラエティショップとの商談で交渉力が飛躍的に高まります。バイヤーが求めるのは“リスクの低いヒット商品”。TikTok Shopで得たデータはそのまま信用の裏付けになります。

営業現場で判明した「バイヤーが本当に欲しいもの」

弊社はこれまで400社以上の日本企業を支援し、2万件超の海外営業を実施してきました。その経験から分かった事は,海外バイヤーは「現地で既に売れている」「消費者評価が高い」商品を優先的に導入する傾向があるという事実です。逆に言えば、TikTok Shopで口コミと売上を先に築くことで、「棚取り交渉」のハードルは劇的に下がります。ライブコマースで認知 → 小売店への普及。このサイクルはこれからの日本企業の海外展開における最適な販路開拓の流れになると考えております。

海外市場での具体的な成果と横展開の可能性

アジア圏を筆頭に、海外ではオンライン購買が日常化し、ライブコマース視聴時間が東南アジアでトップクラス*¹。このTikTok Shop → 実店舗の階段は、EC 浸透度が高まるベトナム・インドネシア・タイ・フィリピンでも再現性が高く、今後の海外展開のテンプレートとなりつつあります。

*¹ 参考:DataReportal “Digital 2025 Vietnam” より

海外TikTok Shop活用で押さえるべき成功ポイント

  • ローカライズ動画:現地語のユーザー生成コンテンツ(UGC)を活用し、口コミ信頼度の底上げ
  • インフルエンサー連携:ナノ・マイクロインフルエンサー*¹を多数起用し、レビュー量を確保
  • データ分析サイクル:CTR/CVR/滞在時間を週次でモニタリングし、クリエイティブを即改善

*¹ナノ・マイクロインフルエンサー:SNSのインフルエンサーのカテゴリーの一つで、フォロワー数が100人〜1万人程度と、比較的フォロワー数が少ないインフルエンサー

なぜTikTok Shopなのか? ── 独自アルゴリズム × 圧倒的な動画訴求力

“For You”が生む爆発的リーチ ─ フォロワーゼロからでもバズる

TikTok shopのレコメンドは「フォロワー数」よりも「動画そのものの反応」を評価するコンテンツ評価型アルゴリズムで動いています。動画を投稿すると、まず約100人のユーザーに試験的に表示され、そこで測定されるのが視聴完了率(最後まで見た割合)・エンゲージメント率(いいね・コメント・シェア)・リプレイ率(繰り返し再生された回数)などの指標です。

これらの数値が基準を上回ると、アルゴリズムが「高品質コンテンツ」と判断し、次は1,000人規模、その後1万人規模へと配信範囲を段階的に拡大していきます。指標が維持される限り、10万、100 万と“雪だるま式”にリーチが膨らむ――これがTikTok shopで「バズ」が生まれるメカニズムです。

この仕組みの最大の利点は、フォロワー数がゼロに近い新規アカウントでも、視聴者の興味を捉える動画さえ投稿できれば短期間で爆発的な認知を得られる点にあります。運用を開始したばかりでも、広告費を投入せずにアルゴリズムのテスト配信を“突破”できれば、たった一本の動画が企業やブランドの認知度を一気に押し上げ、海外ユーザーのフィード*¹に連鎖的に表示される可能性があります。

そのため TikTok は、リソースが限られる中小企業やスタートアップでも参入しやすく、海外市場での認知獲得と初期売上の両方を短期間で実現できるポテンシャルを秘めたプラットフォームと言えます。

*¹フィード:最新の情報やコンテンツが時系列で表示される仕組みのこと

動画で“体験価値”まで可視化 ─ 価格競争を回避

従来の越境ECは静止画像とテキストが中心でした。そのフォーマットでは、日本製品が持つ「高品質」「丁寧な作り」といった無形の価値が価格差以上には伝わりにくく、結果として値引き競争に巻き込まれるケースが少なくありません。
TikTok Shopなら、同じ商品をわずか15〜60秒の縦型動画で次のように立体的に表現できます。

  • 実際の使用感を体験できるデモンストレーション:実際に手に取って使用する様子やテクスチャの変化をクローズアップで映すことで、質感や機能性を視覚と聴覚でダイレクトに伝えられます。
  • ビフォーアフターの比較:使用前後の変化を短いカットで並置すれば、効果を定量的に説明しなくても視覚的に理解してもらえ、説得力が格段に上がります。
  • 製造背景や職人技のストーリー:工房の様子やクラフトマンの手仕事を映し、「どのように作られているか」という物語を共有することで、ブランドの信頼感と世界観を補強できます。

これらを動画内の一連の流れとして構成すれば、ユーザーは商品を「値段で比較する対象」ではなく、「体験してみたい価値ある一品」として認識しやすくなります。短尺動画というフォーマットそのものが“価格で競争するのではなく価値で選ばれる”土台を用意してくれる──これが TikTok Shopが日本製品と特に相性が良い理由のひとつです。

エンタメコマース:ライブ販売で購買体験

TikTok Shopのライブ配信では、進行役となるクリエイターが商品の使い方や質感をその場で実演しながら、コメント欄に寄せられる視聴者の疑問へ即時に回答できます。たとえば「香りは?」といった感覚的な質問や「サイズ感は?」といった実務的な相談にもリアルタイムで反応できるため、視聴者は疑念を抱いたまま離脱することなく、納得したうえで“購入ボタン”をタップしやすくなります。

また、配信画面には商品リンクを固定表示できるので、視聴者は情報を聞いたその場でカートに追加可能です。文字だけのECページや一方向の録画動画と違い、ライブでは「商品の魅力」と「購入導線」が同時進行するため、比較検討のために他サイトへ移動する手間がなく、離脱ポイントを大幅に削減できます。

この双方向性と即時購入の組み合わせによって平均視聴時間が伸び、滞在中に形成された信頼と臨場感が後押しとなり、CVR(購入転換率)が大きく向上するケースが多いのがTikTok Shopライブの強みです。

Z世代・ミレニアルへの最短距離

世界的に見ると、TikTok ユーザーの60%以上を10代〜30代が占めており*¹、これは従来の大型 EC モールや検索広告では接点を持ちにくかった層とほぼ一致します。この世代は広告よりも“同世代のリアルな声”に強く影響されるため、アルゴリズムが好むショート動画、特に日常の延長線上で撮影された自然体のコンテンツに高い信頼を寄せる傾向があります。

「バズった動画で商品を知る → その場で購入 → 届いたら開封レビューを自ら投稿 → 友人やフォロワーが反応してさらに拡散」という循環行動をとりやすく、いわば SNS ネイティブ世代が自発的に口コミエンジンを回してくれる構造が出来上がっています。レビュー動画や“使ってみた”投稿が雪だるま式に増えることで、ブランドは広告費を追加投入しなくても新規オーディエンスへリーチでき、結果としてファンコミュニティが短期間で形成されやすくなります。

*¹ 出典:DataReportal “Digital 2025 Global Overview”

アプリ内完結で離脱率を最小化

TikTok Shopでは「動画視聴 → 商品カート投入 → 決済」の一連の流れが、すべてアプリ内の同じ画面遷移で完結します。

別サイトに飛ばされたり、ブラウザを開き直したりする必要がないため、ユーザーは“見ている興奮”を保ったまま購入ボタンまでたどり着けます。住所や決済情報も TikTok shopに保存されている場合は数タップで注文が確定するしくみになっており、途中で入力フォームに戸惑って離脱するポイントがほぼありません。この摩擦の少なさこそがカート放棄率を大幅に引き下げ、衝動買いにもつながりやすい、モバイル主体の海外市場で成果を出しやすい最大の理由のひとつです。

 

海外TikTok Shopの驚異的な成長 ── 主要マーケット別トレンド

世界規模で“ハイパーグロース”を実証

2023年時点での世界 GMV(流通取引総額)は推定150億ドル。わずか2年後の2025年には、これが約480億ドルへ達すると予測されています。つまり年平均成長率(CAGR)で見ると+80%超という異例の拡大ペースで、既存の大手マーケットプレイスやSNSコマースを大きく上回るスピードです。

さらに特徴的なのは、成長が特定地域に偏っていないことです。アメリカやイギリスなどの英語圏だけでなく、東南アジア・中東・南米といった新興市場でも同時多発的にGMVが伸長しており、プラットフォームとしての地理的な広がりと文化的適応力が群を抜いています。

この“大陸をまたいだ加速”は、①ショート動画の没入感、②アプリ内完結の購買体験、③ライブ配信によるリアルタイム販売の三つが合わさることで、購買サイクルを短縮し熱量を持続させているためです。その結果、TikTok Shopは「単なるECチャネル」から「エンタメと買い物が融合する新しい消費インフラ」へと、短期間で進化を遂げています。

市場別インパクト

下記の表はマーケット別の流通額の推移になります。

*¹ = Momentum Works “Social Commerce Report 2025” 推計

なぜこれほど急激に拡大するのか

TikTok Shopが世界規模で“ハイパーグロース”を続ける背景には、従来の EC にはなかった三つの成長エンジンが存在します。

・レコメンド主導の衝動買い
「For You Feed」はユーザーに購買意図がなくても、アルゴリズムが感情を動かしやすい動画を優先的に送り込みます。スクロール中に突然現れる商品動画が「使ってみたい」という潜在ニーズを瞬時に顕在化し、そのままワンタップで商品ページへ誘導。従来の検索型 EC と違い、“欲しいと思った瞬間”に購入行動が完結するため、衝動買いを生むトリガーとして機能しています。

・ライブコマース × ショート動画の相乗効果
ライブ配信で生まれた熱量を、そのまま切り抜きショート動画に再編集してフィードへ放流し、拡散で集まった新規視聴者を次のライブへ呼び込む、この循環がループ型販売モデルとして確立されています。ライブで獲得したコメントやリアクションが“証明”となり、ショート動画側の信頼度も向上。両チャネルが相互送客し合うことで、単発のバズではなく継続的な売上波を生み出せるのが強みです。

・アプリ内完結
TikTok Shopでは動画視聴からカート投入、決済確定までをアプリ内で完了できるよう設計されており、最短30秒以内でチェックアウトが完了します。購入後の配送状況もアプリで一元確認できるため、ユーザーは“余計なストレスゼロ”で買い物を終えられます。

 

日本企業が海外TikTok Shopで勝ち筋を得る2つの理由

“Made in Japan” は動画映えする最高の品質証明

海外の視聴者は日本製品に対して「⾼品質」「安全」「こだわり」というポジティブな先⼊観を持っています。ただし、そのイメージはあくまで漠然とした期待値にすぎず、静止画やテキストだけでは価格差を正当化するほどの説得力が伝わりにくいのが現実です。
しかしTikTok Shopの縦型動画なら、わずか15〜60秒で次の3要素を立体的に可視化できます。

  • 感性品質の訴求:化粧品の伸び・浸透、食品の美味しさなど、肉眼では伝えにくい“質感の瞬間”を映像で共有。

  • クオリティ比較:ローカル製品と並べ、美容品の“泡立ち”や“発色”などをシンクロ撮影することで、言葉以外の“ビジュアル差分”を強調できます。

  • ブランドストーリー:職人の作業風景、原材料の産地、研究開発の裏側を短いカットで連ねると、「なぜ高いのか」「なぜ安心なのか」を短時間で腑に落とせます。

こうした映像は写真やスペック表では伝わり切らない「価格以上の価値」を視聴者に直感させ、「試してみたい」という感情を喚起します。つまり Made in Japan の無形価値を、アルゴリズムが拡散しやすい“動画映え”に変換できる点が、日本企業にとって最大の武器となります。

薬機法・食品表示など“規制遵守”がバイヤーの信用を瞬時に獲得

海外バイヤーが商品を採用する際のチェックポイントは、「売れているか」だけではありません。輸入時に問題なく通関できるか、ラベルや成分表示は法規制を満たしているか――ここを疎かにすると、いくら TikTok Shopでバズを生んでも棚取りが頓挫してしまいます。TikTok Shopで販売実績を積みながら

成分表・SDS・INCI 名を多言語で準備

・現地ラベルガイドラインに沿ったサンプルパッケージを用意

・必要に応じて ISO, GMP, HALAL 等の証明書を即提出できる体制を組む

といった“規制準備”を同時進行で整えることで、バイヤーからの要求を迅速に応答可能になります。
この「売上実績+書類即提出」の二本柱は、バイヤーにとってリスクゼロの理想的なパートナー像です。

海外TikTok Shop──まとめ

海外 TikTok Shop は、動画の話題化で需要を喚起し、そのままアプリ内で購買に結びつけることで “オンライン実績 → オフライン大流通” を一気通貫で実現できる革新的なプラットフォームです。ここではこれまで解説してきた4つの視点をあらためて総括します。

いま注目すべき理由

TikTok Shopは“バズ”を生み出す仕組みと購入導線を同時に備えています。フォロワー数に依存しないレコメンド型アルゴリズムのおかげで、動画一本が瞬く間に数万、数十万ユーザーへ広がり、売上もリアルタイムに積み上がります。こうして得た実績は、そのまま現地小売チェーンやドラッグストアのバイヤーに提示できる「信用証明」となり、棚取りまでの交渉を大幅に短縮します。

TikTok独自の強み

15〜60秒の縦型動画とライブ配信を組み合わせることで、テキスト中心の越境 EC では伝えにくかった「味・使い心地・ブランドストーリー」を立体的に可視化できます。価格ではなく“品質価値”で勝負できるため、値引き競争に巻き込まれにくい点が日本企業にとって大きなメリットです。

海外市場での爆発的成長

アメリカではサービス開始から1年で年間成長率 650%、ベトナムではローンチ2年でLazadaの流通総額を3倍突破と、国境を問わずハイパーグロースが続いています。特にASEANではオンライン購買が生活に根づいており、TikTok Shopの販売実績がそのまま小売バイヤーの仕入れ基準(KBF)になるため、日本企業にとっても大きなビジネスチャンスと言えます。

日本企業が勝てる理由

海外ユーザーに深く浸透している「Made in Japan=高品質・安全」の期待値は、動画で“見せる”ことで一層の説得力を持ちます。さらに、薬機法や食品表示などの書類を正確に準備できる点は、安定したサプライチェーンも構築できるため、バイヤーからの信頼を獲得しやすいのが強みです。職人技や開発ストーリーを発信すれば視聴維持率が伸び、アルゴリズム評価とファンコミュニティ形成の双方を押し上げる相乗効果が期待できます。

自社製品がTikTok shopでどれくらい売れるのか?

弊社はこれまで多数の日本企業の海外進出を一貫して支援してまいりました。日本企業が今まで培われた事業財産を、弊社によって世界に大きく流通させていく事でより高めていけるよう努めて参ります。

本記事で記述した通り、近年注目を集めるTikTok Shopは、アカウント開設には現地法人や輸入・小売ライセンスが必要で、日本企業単独では高いハードルがありますが、弊社は既にベトナム・アメリカで開設済み、フィリピン・タイも近日開設予定です。

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