フィリピン国家経済開発庁(NEDA)は12月17日、韓国との自由貿易協定(FTA)の発効を承認した。在フィリピン韓国大使館の発表によると、同FTAは12月31日に発効する。両国間のFTAは2023年9月7日、インドネシアの首都ジャカルタで開催された第43回ASEAN首脳会議に合わせて署名された。
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コネ姉さん:
今回のテーマは、フィリピンと韓国の自由貿易協定(FTA)の発効ね。12月31日から適用されるこのFTAは、農産物や工業製品に関する関税撤廃が大きな特徴よ。
セカくん:
へえ、フィリピンと韓国ってそんなに貿易してたんすか?どんな品目が影響を受けるんすかね?
コネ姉さん:
主要なフィリピン産品は農産物ね。特にバナナやパイナップル缶詰が重要で、バナナの関税は5年で、パイナップル缶詰は7年で撤廃されるわ。一方、韓国製自動車は即時に関税が撤廃されるの。
ボス:
ふむ…バナナの関税が撤廃されることで、フィリピンの輸出にどのような変化があると見られているんだ?
コネ姉さん:
バナナの関税が30%からゼロになることで、韓国市場での競争力が回復するわ。2013年にはフィリピン産が98.8%のシェアを占めていたけど、2023年には69%まで落ちたの。それを取り戻すチャンスになるわね。
セカくん:
でも、韓国も恩恵を受けるっすよね?自動車とかがフィリピンにもっと入ってくるんじゃないすか?
コネ姉さん:
その通り。韓国製自動車の関税が撤廃されることで、フィリピン市場への輸出が増える可能性が高いわ。特に韓国の自動車メーカーは価格競争力を強化できるわね。
ボス:
フィリピンの農業以外の産業は、このFTAからどのような影響を受けるのか?工業製品も関税撤廃の対象になっているようだが。
コネ姉さん:
フィリピンは韓国の工業製品9,909品目を関税撤廃の対象にしているわ。特に電気自動車やハイブリッド車の関税が5年で撤廃されることは、フィリピンの自動車市場に影響を与えるわね。
セカくん:
フィリピンと韓国の貿易関係って、どのくらいの規模なんすか?
コネ姉さん:
2023年のフィリピンの韓国への輸出額は約34億7,900万ドル、韓国からの輸入額は約84億7,700万ドルよ。韓国はフィリピンにとって輸出では第6位、輸入では第4位の相手国なの。
ボス:
しかし、このFTAが発効したとしても、すぐに全てが円滑に進むとは限らないだろう。課題はあるのか?
コネ姉さん:
課題としては、フィリピン国内でのインフラ整備や物流の効率化が挙げられるわ。また、輸出入業者がFTAを十分に活用できるよう、原産地証明や関税手続きの知識も必要ね。
セカくん:
これって日本企業にもチャンスになるんすか?例えば、日本企業がフィリピンや韓国でビジネスしてる場合とか。
コネ姉さん:
もちろん、日本企業にも影響があるわ。フィリピンや韓国市場での事業拡大を考える企業にとって、FTAによる関税撤廃が競争環境を変える可能性があるわね。