物価上昇幅が縮小、通貨金融庁は金融政策を維持

物価上昇幅が縮小、通貨金融庁は金融政策を維持

シンガポール通貨金融庁(MAS、中央銀行に相当)は7月26日、これまでの金融政策を維持すると発表した。同庁が金融政策の維持を発表するのは2023年4月以降、連続して5回目。MASは政策金利を設定せず、シンガポール・ドルの名目実効為替レートの誘導目標(政策バンド)を定める金融政策を実施している。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: シンガポール通貨金融庁(MAS)が金融政策を維持すると発表したんすね。これで5回連続で政策変更なしってことだけど、どうしてそんなに変えないんすか?

コネ姉さん: MASの金融政策は、シンガポール・ドルの名目実効為替レートの誘導目標に基づいているわ。政策金利を設定するのではなく、為替レートを管理することで経済の安定を図っているの。現状の経済指標が安定していると判断しているから、連続で政策を維持しているのね。

ボス: ふむ、為替レートを管理するというのは興味深いな。具体的にはどういうことをしているんだ?

コネ姉さん: MASは、シンガポール・ドルの為替レートが設定したバンド内で動くように調整しているのよ。例えば、通貨が強すぎると輸出が不利になるから、それを調整してバランスを保つの。政策バンドの傾きや変動幅を調整することで、経済の過熱や冷え込みを防いでいるの。

セカくん: なるほど。最近の経済状況はどうなんすか?インフレとかはどうなってるんですか?

コネ姉さん: 第2四半期のMASコアインフレーション指数は前年同期比3.0%で、前期より上昇幅が減少しているわ。予測では、2024年のコアインフレーションは2.5~3.5%の範囲で推移すると見込まれているわね。GST増税の影響を除くと1.5~2.5%の範囲よ。

ボス: ふむ、インフレ率が安定しているのはいいことだが、今後のリスクはどうだ?

コネ姉さん: 予測の上振れリスクとしては、需要回復による国内労働コストの上昇や地政学的緊張による輸入コストの上昇があるわ。一方で、下振れリスクとしては、世界的な金利高の長期化による外需低下で経済成長が鈍化する可能性があるの。

セカくん: いろいろな要因があるんすね。経済の動きって複雑っす!今後もMASの政策に注目していきたいっすね。

コネ姉さん: ええ、経済の状況や政策の変更に注視し続けることが重要ね。次回の見直しも楽しみだわ。

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