「マダニ経済政策」の目標達成に力点、2025年国家予算公聴会を開催

「マダニ経済政策」の目標達成に力点、2025年国家予算公聴会を開催

マレーシア財務省は7月9日、2025年国家予算編成にかかる公聴会をプトラジャヤの同省庁舎で行った。アンワル・イブラヒム首相兼財務相は冒頭のあいさつで、予算案のテーマは「国民の幸福のための繁栄した国家」と発表し、「マダニ(MADANI)経済政策」で設定した目標の達成に引き続き注力する考えを明らかにした。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: 「マレーシアの財務省が2025年の国家予算編成にかかる公聴会を行ったんですね。どんな内容が話し合われたんですか?」

コネ姉さん: 「公聴会では、アンワル・イブラヒム首相兼財務相が予算案のテーマを『国民の幸福のための繁栄した国家』と発表し、マダニ経済政策の目標達成に引き続き注力する考えを示したの。マダニは『持続可能性、繁栄、革新、尊敬、信頼、思いやり』の頭文字を取った政策理念よ。」

ボス: 「ふむ…マダニ経済政策の具体的な成果は何だ?」

コネ姉さん: 「例えば、マレーシア証券取引所の株式時価総額が5月に初めて2兆リンギ(約68兆円)に到達したことや、2024年第1四半期の実質GDPが前年同期比4.2%増、輸出が5.2%増と、経済成長が見られるわ。」

セカくん: 「具体的な改革内容についてはどうですか?」

コネ姉さん: 「アンワル首相は『天井の引き上げと底上げの構造改革』が必要だと強調しているの。天井の引き上げとは、マレーシアをアジア経済のリーダーにする取り組みで、BRICSやOECDへの参加表明もその一部よ。底上げは、貧困層に配慮しながら国民の生活の質を向上させることを目指しているわ。」

ボス: 「参加者からどんな要望が出されたんだ?」

コネ姉さん: 「例えば、マレーシア製造業者連盟(FMM)は、AIやロボットシステムへの支出に対する中小企業への免税措置や、公立大学のAI専門大学への転換を提案したわ。マレーシア日本人商工会議所(JACTIM)は、製造業分野の人材不足や最低賃金の引き上げについての準備期間の要請をしているわ。」

セカくん: 「他にもどんな提案があったんですか?」

コネ姉さん: 「グリーン製品製造へのインセンティブや、SDGs関連の研究開発に対する税制優遇、物品・サービス税(GST)の再導入、飲食サービスに対する売上・サービス税(SST)の引き下げなど、さまざまな分野での要望があったの。」

ボス: 「アンワル首相の対応はどうだったんだ?」

コネ姉さん: 「アンワル首相は全ての発言を聞いた後、『提起されたあらゆる問題について関係省庁とよく協議する』と述べ、汚職を回避する改革を優先的に行うと強調したわ。」

セカくん: 「今後の動向が楽しみですね。予算案はいつ発表されるんですか?」

コネ姉さん: 「2025年の国家予算案は10月18日に発表される予定よ。これからも注目していきましょう。」

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