米国サプライマネジメント協会(ISM)は7月1日に6月の製造業景況感指数、7月3日に6月のサービス業(非製造業)景況感指数をそれぞれ発表した。製造業、非製造業ともに、基準値の50を下回ったほか、内容面でも米国経済の減速傾向をうかがわせる内容となっている。
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セカくん: 米国サプライマネジメント協会(ISM)が発表した製造業と非製造業の景況感指数が基準値の50を下回ったって聞いたんですけど、これはどんな意味があるんですか?
コネ姉さん: そうね、基準値の50を下回るということは、景況感が悪化していることを示しているわ。製造業景況感指数は6月に48.5で、前月より0.2ポイント下落しているの。これで3カ月連続で50を下回っているのよ。
ボス: ふむ…具体的にはどんな内容なんだ?
コネ姉さん: 製造業景況感指数の構成要素である生産、新規受注、雇用、供給、在庫の5項目がすべて50を下回っているの。特に在庫が減少しているにもかかわらず、生産活動や新規受注が低調で、需要が減速傾向にあることを示しているわ。
セカくん: 需要の減速の原因は何ですか?
コネ姉さん: ISM製造業調査委員会のティモシー・フィオレ会長によれば、現下の金融政策やそのほかの状況により、企業が資本や在庫への投資に消極的になっていることが原因とされているの。
ボス: 非製造業についてはどうなんだ?
コネ姉さん: 非製造業景況感指数も6月に48.8で、前月の53.8から大きく低下しているわ。ブルームバーグによる市場予想の52.6も大幅に下回り、2020年5月以来の低水準となっているの。
セカくん: 非製造業の具体的な項目はどうなんですか?
コネ姉さん: ビジネス活動指数が49.6で、前月の61.2から大幅に低下しているわ。他にも新規受注が47.3、雇用が46.1と、主要項目が軒並み50を下回っているの。
ボス: 業種別の動向はどうなんだ?
コネ姉さん: 製造業では、化学以外の5大業種が縮小と回答しているわ。非製造業では全18業種のうち8業種が拡大、8業種が縮小と回答しているの。特に、宿泊・飲食サービスや小売りなどではインフレの影響が顕著に見られるわ。
セカくん: 雇用の状況はどうですか?
コネ姉さん: 製造業でも非製造業でも雇用は低調よ。製造業ではレイオフや自然減、採用抑制が報告されているし、非製造業でも小売りや宿泊・飲食サービスなどの部門で雇用縮小が見られるの。失業保険給付者数も6月は上昇傾向にあるわ。
ボス: ふむ、これは米国経済全体の減速を示しているのか。
コネ姉さん: そうね。今回のデータは米国経済が減速傾向にあることを示しているわ。今後の動向を注視する必要があるわね。
セカくん: 僕も米国経済の動きをしっかり見守っていきます!