スペインのバルセロナ市は6月21日、民泊ライセンスの新規発行を停止し、既存ライセンスの更新も行わないと発表した。将来的に観光宿泊施設のカテゴリーから民泊を取り消し、従来型宿泊施設(ホテル、ホステルなどの簡易宿泊施設、観光客専用アパート)の営業のみを認める方針だ。民泊のライセンスは2028年11月に全て失効する。
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セカくん: バルセロナ市が民泊ライセンスの新規発行を停止したって聞いたんですけど、これはどういう背景があるんですか?
コネ姉さん: そうね、バルセロナ市は観光ブームによるオーバーツーリズムと住宅価格の高騰が大きな問題になっていたの。観光客の増加に伴って民泊施設が急増し、住宅供給が逼迫し、賃貸価格が上昇したことが背景にあるのよ。
ボス: ふむ…具体的にはどのくらいの増加なんだ?
コネ姉さん: 現在、市内には約900軒の従来型宿泊施設に対して、約1万軒の正規民泊施設があるの。民泊施設は宿泊施設全体の収容人数の約50%を占めているわ。
セカくん: 民泊のライセンスはどうなるんですか?
コネ姉さん: バルセロナ市は6月21日に発表したとおり、民泊ライセンスの新規発行を停止し、既存ライセンスの更新も行わない予定なの。2028年11月にはすべての民泊ライセンスが失効するわ。
ボス: それで住宅問題が解決するのか?
コネ姉さん: 市長のジャウメ・コルボニ氏は、この措置が住宅供給の逼迫や住宅費高騰の解決につながると強調しているわ。ただし、民泊事業者協会(APARTUR)は、この措置が住宅問題の主要因ではないと反論しているの。
セカくん: 反論の内容はどんなものですか?
コネ姉さん: APARTURは、民泊施設はバルセロナの住宅総数の0.77%に過ぎず、住宅問題の主要因ではないと主張しているわ。また、合法的な民泊営業を締め出すことで、違法な観光宿泊施設の増加につながると警告しているの。
ボス: なるほど、住宅総数に対する民泊の割合は少ないのか。
コネ姉さん: そうなの。国家統計局(INE)の2021年の統計によると、バルセロナ市の住宅総数は約81万戸で、そのうち民泊は約1万軒なの。また、空き家は8万戸近くあるわ。
セカくん: 中央政府の反応はどうなんですか?
コネ姉さん: 中央政府は今回の措置を全面的に支持していて、国としても民泊規制を後押しする意向を示しているわ。他の地域でも規制強化の動きがあり、例えばマドリード市やバレンシア、マラガなどでも同様の措置が取られているの。
ボス: ふむ…他の地域でも似たような動きがあるのか。
コネ姉さん: そうよ。例えば、バレアレス州では違法民泊を廃止するための実証実験が行われているし、カナリア州では住宅の8~9割を居住用住宅に義務付ける法律が策定されたの。
セカくん: これはかなり大きな動きですね。今後も注目していきたいです。
コネ姉さん: その通りね。今回の規制が実際に住宅問題の解決にどれだけ寄与するか、また他の地域にどう影響を与えるか、今後の動向を見守る必要があるわ。