インドネシア、SNDCを通じたコミットメントを表明、石炭火力廃止には暗雲も
国連気候変動枠組み条約第30回締約国会議(COP30)の首脳会合(サミット)が、11月6日から7日にかけてブラジル・ベレンで開催された。インドネシアからは、プラボウォ・スビアント大統領の実弟で、インドネシア大統領特使(気候・エネルギー担当)を務めるハシム・ジョジョハディクスモ氏が出席した。
ハシム大統領特使は演説で、「インドネシアはベレンに、単なる傍観者ではなく推進役として来た」と強調した。
引用元 JETRO:ビジネス短信


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セカくん:
COP30でインドネシアが「推進役」として参加したって、すごく前向きな姿勢っすね!でも石炭火力にはちょっと複雑な対応してるような…?
コネ姉さん:
そこが重要なポイントね。確かにインドネシアは「再エネ比率23%引き上げ」「森林減少75%削減」など強気な目標を掲げたけど、同時に石炭火力の「例外措置」も検討しているのよ。
ボス:
ふむ…建前と本音のギャップってやつか。エネルギーの安定供給も必要だし、簡単には脱石炭とはいかんということだな。
コネ姉さん:
そうね。特に発展途上国は「脱炭素=即脱化石燃料」とはなりにくいの。だからこそ、ハシム特使が強調したのは「公平な移行」と「国際支援」だったのよ。
セカくん:
その国際支援って、日本とのカーボンクレジット取引とかも含まれてるっすよね?最大77億ドルの投資促進って、かなり大きい!
コネ姉さん:
ええ、「日イ相互認証(MRA)」は注目ポイントね。日本が支援してインドネシアの削減成果をクレジットとして評価する枠組みで、両国のカーボン市場が繋がるのは大きな動きよ。
ボス:
だが、新しい石炭火力をまた建てる可能性があるって話もあるんだろ?それじゃ意味がない気もするな…。
コネ姉さん:
その点は懸念されているわね。大統領令の免除規定案は、あくまで「系統の安定確保」が理由だけど、これが公約達成の足かせになる可能性は否定できないわ。
セカくん:
つまり、再エネの導入と石炭依存のバランスをどう取るかが課題っすね。でも、森林や泥炭地の回復計画とかも評価されるべきじゃないっすか?
コネ姉さん:
もちろんよ。インドネシアは自然吸収源の保全にも力を入れていて、気候変動対策としても重要。これは「ネイチャー・ベースド・ソリューション」として国際的にも注目されてるわ。
ボス:
なるほどな…。資金、技術、制度がそろわないと、本当の脱炭素は進まないということか。
コネ姉さん:
まさにそう。だからこそ「脱炭素 途上国支援」「インドネシア 再エネ」「カーボンクレジット 国際協力」などのキーワードも、今後の発信に重要になってくるわね。
セカくん:
今後は日本の技術支援や制度連携が、インドネシアの脱炭素をどう後押しするかにも注目っすね!チャンスも課題も大きいっす!