大きく変化する経営環境下でも海外で稼ぐ日系企業、ジェトロ「2025年度海外進出日系企業実態調査(全世界編)」

大きく変化する経営環境下でも海外で稼ぐ日系企業、ジェトロ「2025年度海外進出日系企業実態調査(全世界編)」

ジェトロは11月20日、「2025年度 海外進出日系企業実態調査(全世界編)」の結果を発表した。同調査は、海外に進出する日系企業活動の実態を把握し、日本企業・政策担当者向けに幅広く提供することを目的に、毎年、オンラインによるアンケート形式で実施している。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: 今年の「海外進出日系企業実態調査」、黒字企業の割合が66.5%と2年連続で上昇したのよ。中東や南西アジアでは7割超えって、すごいわね!

セカくん: 黒字が増えてるのに、事業拡大の意欲がそこまで高くないのってどうしてっすか?

コネ姉さん: 全体では46.2%が「拡大」と回答。ただ、コロナ以降は慎重な姿勢が続いてるわ。でも南西アジアやアフリカでは、製造業が7割超えで拡大予定なの。

ボス: ふむ…なんでそんな地域で伸びてるんだ?何か理由があるのか?

コネ姉さん: 一番の理由は「現地市場ニーズの拡大」ね。特に米国ではニーズ増加が顕著で、前年比でも4.9ポイント増えてるのよ。

セカくん: でも、その米国では関税の影響が大きいって聞いたっす。製造業にとっては厳しいんじゃ?

コネ姉さん: その通りよ。対米輸出企業の約4割が「営業利益に大きなマイナス影響」と答えてるわ。特にメキシコや中国では過半数が影響を受けてるの。

ボス: 自動車業界はどうなんだ?関税は痛手じゃないのか?

コネ姉さん: 自動車業界はサプライチェーン全体に波及してるの。業種全体で見ても半数近くが影響を受けているそうよ。

セカくん: 企業はどう対応してるんすか?何か打ち手はあるっすか?

コネ姉さん: コスト削減や調達先の分散化で対応してるわ。リスク管理がより重要になってるわね。

ボス: それにしても、人手不足も問題なんじゃないか?

コネ姉さん: ええ、人材確保の悪化が31.9%に達してるの。ベトナムやブラジル、インドで特に深刻よ。

セカくん: ベトナムでは中国系企業が人材競合のトップって意外っすね。なんでなんすか?

コネ姉さん: 中国系企業の進出が増えて、待遇面でも競争力があるのが背景ね。

ボス: ふむ…最近よく聞く人権DDってやつ、どうなってるんだ?

コネ姉さん: 人権デューディリジェンスは3割超が実施。輸送用機器製造では6割超が取り組んでいて、社内のリスク軽減や職場環境の改善につながってるのよ。

セカくん: それって、ESG対応や企業価値向上にもつながりそうっすね!

コネ姉さん: まさにその通りね。今後のグローバル展開では「利益」だけでなく「責任ある経営」がますます重視されるわよ。

セカイコネクトアカデミーオンライン

記事を”読む”

インド中銀、輸出企業向けの救済措置を発表

インド中銀、輸出企業向けの救済措置を発表

インド準備銀行(中央銀行、RBI)は11月14日、輸出環境の不透明感が高まる中で資金繰りに影響が生じている輸出企業の支援を目的に、輸出代金の送金期限延長や輸出向け融資(輸出信用)の返済猶予などを柱とした救済措置を発表し、 […]