トルコ政府、自動車輸入の新規制と対米追加関税撤廃を決定

トルコ政府、自動車輸入の新規制と対米追加関税撤廃を決定

トルコ貿易省は9月22日、自動車輸入に関する新規制を発表した。同日公布の官報によると、トルコと関税同盟を結ぶEU加盟国と、自由貿易協定(FTA)締結国(ジェトロのトルコWTO・他協定加盟状況)以外の「その他の国」からの輸入車に新たな追加関税措置の適用を決定した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:
これは大きな動きね。トルコが日本を含む「FTA非締結国」に対して、自動車への追加関税を最大30%も課すことを発表したの。つまり、日本からの輸出車は大幅にコストアップするってことね。

セカくん:
えっ、EVで8,500ドル以上の関税って…高すぎないっすか!?これって日本の自動車メーカーにはかなり痛手じゃないっすか?

ボス:
ふむ…なんでそんなことをする必要があるんだ?日本は敵国でもあるまいし…

コネ姉さん:
理由は国内産業の保護と、経常赤字の改善ね。トルコは自動車が基幹産業で、輸入に頼りすぎると外貨が出ていく。だから保護主義的な措置を取ったのよ。

セカくん:
でもアメリカからの輸入には関税を撤廃したって話もあるっすよね?なんで日本は引き上げ、アメリカは下げるんすか?

コネ姉さん:
米国との関係改善が背景にあるわ。特にトルコ政府高官が国連総会に合わせて訪米し、複数の協議を行ったタイミングなの。対米報復関税を解消した形ね。

ボス:
結局、政治的な駆け引きってことか…。でも日本はFTAを結んでいないから、こういう時に不利になるというわけか。

コネ姉さん:
その通りですわ。EUやFTA締結国からの輸入車はこの規制の対象外なのに対し、日本は「その他の国」扱い。FTAがない=優遇措置なしということね。

セカくん:
でも、生産拠点をトルコに作れば関税免除って書いてあったっすよ!中国のBYDは進出予定だから免除なんすよね?

コネ姉さん:
ええ。2024年の投資優遇政策によって、トルコ国内に工場を作る企業は今回の関税対象外。だからBYDのような企業には地の利があるわね。

ボス:
ふむ…じゃあ、日本企業もトルコに工場を作るっていう選択肢もあるということか?

コネ姉さん:
コストとリスクを秤にかける必要があるわね。欧州や中東市場への輸出拠点として魅力はあるけど、政情や経済の不安定さも考慮すべきよ。

セカくん:
じゃあ、長期的に見て、日本はトルコとFTA結んだ方が良いんじゃないっすか?今後の対策としても!

コネ姉さん:
まさにそこが課題ね。経済連携協定(EPA)やFTAの未締結リスクがここに来て顕在化してるわ。今後の交渉の行方に注目ですわよ。

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