環境配慮車の無関税輸入枠を割り当て、中国ブランドが存在感

環境配慮車の無関税輸入枠を割り当て、中国ブランドが存在感

アルゼンチン経済省は4月16日、産業政策管理局規則32/2025号を公布し、環境配慮車の無関税輸入枠を申請者に割り当てた。
この制度では、初年度の2025年度から5年間、年間5万台の環境配慮車を無税で輸入することができる。5万台の無関税輸入枠のうち2万5,000台は、国内で生産する完成車メーカーに、残りの2万5,000台は、それ以外の法人、個人に割り当てる。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん:アルゼンチンが環境配慮車の無関税輸入枠を導入、年間5万台、5年間で最大25万台が対象になるのは、かなり思い切った政策ですわね。しかも、その多くを中国ブランドが占めているのが注目ですわ。

セカくん:わくわくする!でも、FOB価格が1万6,000ドル以下って、かなり価格制限あるっすよね?中国ブランドが強い理由って、やっぱコスパなんすか?

ボス:ふむ…つまり国産車メーカーと、それ以外の企業・個人で半分ずつ割り当てるってことだな。公平なようで、実際はどうなんだ?

コネ姉さん:その通り、バランスを取っているように見えて、割当実績では法人向けの枠に中国ブランドが多数入っていて、実質的に中国車が市場を席巻しているのが現状ですわ。

セカくん:BYDだけで1,300台の枠ってすごいっすね!しかも現地で採用活動も始めてるってことは、本格進出っすか?

コネ姉さん:ええ、BYDはただの輸入に留まらず、アルゼンチンでの販売ネットワーク構築と、将来的な現地生産も視野に入れてる可能性がありますわ。

ボス:にしても、中国ブランドが9割以上ってのはすごいな。欧米や日本車はどうしてるんだ?参入できてないのか?

コネ姉さん:価格条件が大きいわね。1万6,000ドル以下で環境技術を提供するのは、日本や欧州ブランドにとっては難しい価格設定なの。

セカくん:なるほど!それに超小型EVとかだと、中国の方が種類豊富っすもんね。ラリトールやボルトも中国車を組み立ててるってのも面白い!

ボス:そうなると、アルゼンチンの自動車市場って、将来的に中国依存が強まるんじゃないのか?リスクはないのか?

コネ姉さん:そのリスクはありますわ。依存を防ぐには、国内メーカーの育成や、多国籍ブランドの参入を促すインセンティブが必要ね。

セカくん:でもこれ、環境対策にもなるし、産業振興にもつながるし、うまくいけば“脱炭素×経済成長”のモデルっすね!

コネ姉さん:まさにそう。アルゼンチンにとっては、経済再建と環境政策を同時に進めるチャンスでもあるのですわ。中国の動きも含め、注視が必要ね。

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