環境配慮車の無関税輸入枠を割り当て、中国ブランドが存在感
アルゼンチン経済省は4月16日、産業政策管理局規則32/2025号を公布し、環境配慮車の無関税輸入枠を申請者に割り当てた。
この制度では、初年度の2025年度から5年間、年間5万台の環境配慮車を無税で輸入することができる。5万台の無関税輸入枠のうち2万5,000台は、国内で生産する完成車メーカーに、残りの2万5,000台は、それ以外の法人、個人に割り当てる。
引用元 JETRO:ビジネス短信


記事を”読む”
ジェトロは6月18日、米国ボストン市で6月16~19日に開催されたバイオ分野で世界最大級のビジネスマッチングイベント「BIO International Convention 2025」に合わせ、日系バイオテックスタート […]
チェコ第2の都市ブルノ市の国際展示場「ブルノ展示場(BVV Trade Fairs Brno)」は6月18日、大阪・関西万博のチェコパビリオンにおいて、セミナー&ネットワーキングイベント「チェコ・ブルノ-中欧におけるグロ […]
オープン・イノベーションとスタートアップの欧州最大級の展示会「ビバ・テクノロジー2025」が6月11~14日にパリで開催された。主催者発表によると、第9回の今回は来場者が過去最多となる18万人を超え(前年比約9%増)、1 […]
コネ姉さん:アルゼンチンが環境配慮車の無関税輸入枠を導入、年間5万台、5年間で最大25万台が対象になるのは、かなり思い切った政策ですわね。しかも、その多くを中国ブランドが占めているのが注目ですわ。
セカくん:わくわくする!でも、FOB価格が1万6,000ドル以下って、かなり価格制限あるっすよね?中国ブランドが強い理由って、やっぱコスパなんすか?
ボス:ふむ…つまり国産車メーカーと、それ以外の企業・個人で半分ずつ割り当てるってことだな。公平なようで、実際はどうなんだ?
コネ姉さん:その通り、バランスを取っているように見えて、割当実績では法人向けの枠に中国ブランドが多数入っていて、実質的に中国車が市場を席巻しているのが現状ですわ。
セカくん:BYDだけで1,300台の枠ってすごいっすね!しかも現地で採用活動も始めてるってことは、本格進出っすか?
コネ姉さん:ええ、BYDはただの輸入に留まらず、アルゼンチンでの販売ネットワーク構築と、将来的な現地生産も視野に入れてる可能性がありますわ。
ボス:にしても、中国ブランドが9割以上ってのはすごいな。欧米や日本車はどうしてるんだ?参入できてないのか?
コネ姉さん:価格条件が大きいわね。1万6,000ドル以下で環境技術を提供するのは、日本や欧州ブランドにとっては難しい価格設定なの。
セカくん:なるほど!それに超小型EVとかだと、中国の方が種類豊富っすもんね。ラリトールやボルトも中国車を組み立ててるってのも面白い!
ボス:そうなると、アルゼンチンの自動車市場って、将来的に中国依存が強まるんじゃないのか?リスクはないのか?
コネ姉さん:そのリスクはありますわ。依存を防ぐには、国内メーカーの育成や、多国籍ブランドの参入を促すインセンティブが必要ね。
セカくん:でもこれ、環境対策にもなるし、産業振興にもつながるし、うまくいけば“脱炭素×経済成長”のモデルっすね!
コネ姉さん:まさにそう。アルゼンチンにとっては、経済再建と環境政策を同時に進めるチャンスでもあるのですわ。中国の動きも含め、注視が必要ね。