ブラジルと米国の政府関係者は4月10日、米国のドナルド・トランプ大統領が4月2日に世界共通関税と相互関税を課す大統領令を発表して以降、初の会合を行った。4月12日付現地紙バロール・エコノミコが報じた。


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セカくん:うわ〜、エタノールに鉄鋼、アルミまで…米ブラジル間の関税交渉、結構ハードモードっすね!特にエタノールの話、まさに“相互待遇”がキーワードっすよね?
コネ姉さん:そうね、米国は現在、ブラジル産エタノールに2.5%の関税しかかけていないのに、ブラジル側は18%課している。トランプ政権はこれを「不公平」と見て、関税引き下げを要求しているのね。
ボス:ふむ…でも一時はゼロ関税だったんだろ?なぜまた関税が復活したんだ?何か事情があるのか?
コネ姉さん:2017年以降、ブラジル側が国内産業保護の観点から関税を段階的に復活させたのよ。エタノールはサトウキビ産業に直結しているから、地元経済への影響が大きいのね。
セカくん:でも鉄鋼とかアルミ製品にも25%の関税って、さすがに強すぎないっすか?ブラジルは再び数量枠の復活を望んでるってことは、米国への輸出が死活問題なんすね。
コネ姉さん:そう。実際2018年には350万トンの数量枠が与えられて追加関税を回避していたから、ブラジル側は今回もその枠を交渉材料にしているの。エタノール関税の譲歩とセットでね。
ボス:なるほど、いわば“バーター取引”ってやつだな。だが、相互関税の嵐の中でこういう交渉が成立するかどうか…不安は残るな。
セカくん:それにしてもトランプ政権の関税政策って、かなり戦略的っすよね!交渉カードとして使って、相手に譲歩を引き出そうとする構図が見えるっす。
コネ姉さん:その通り。実はこれ、いわゆる「交渉型関税政策」と言えるの。WTOのルールとは距離があるけれど、二国間でのパワーバランス交渉としては成立してしまうのが現実なのよ。
ボス:しかし…輸入する側の米国が強く出すぎると、最終的には消費者にも跳ね返ってくるんじゃないか?アルミ製品の値段とか上がるんじゃ…
コネ姉さん:その可能性は十分あるわ。でも今は“戦略物資”としての素材価値も見直されてる時代。経済安全保障の観点から、国内供給の強化が優先されている背景もあるのよ。
セカくん:じゃあブラジルとしては、関税で対立するより“交渉で共通利益を見出す”って路線にしたいんすね!フェルナンド財務相の発言からもその姿勢が伝わってきたっす!
コネ姉さん:その通り。関税という圧力の中でも、「協議ルート」をあえて選ぶのがブラジルの戦略ね。今後のエタノールと鉄鋼交渉の行方に注目よ!