欧州委員会がサステナブルファイナンスに関する開示義務や人権・環境デューディリジェンスの実施義務を大幅に簡素化するオムニバス法案を発表したことを受けて、在欧日系企業からは戸惑いの声が上がっている。ジェトロは3月6日、在オランダ日系企業5社にヒアリングし、企業持続可能性報告指令(CSRD)への対応などを聞いた。

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コネ姉さん: 欧州委員会がサステナブルファイナンスの開示義務や人権・環境デューディリジェンスの簡素化を発表したわね!オムニバス法案によって、企業持続可能性報告指令(CSRD)の適用対象が狭まり、開示義務が大幅に軽減される可能性があるの。でも、この突然の方針転換に、在欧日系企業の間では戸惑いの声が上がっているのよ。
セカくん: えぇ!?CSRD対応って、めちゃくちゃ大変って聞いてたっすけど、いきなりルールを緩和するってことっすか?企業側はどう反応してるんすか?
コネ姉さん: 例えば、A社は「時間とコストをかけて準備してきたのに、今さら基準が変わるのは納得できない」と言っているわ。特に「ダブル・マテリアリティー」(財務的影響+社会・環境的影響を考慮するCSRD特有の概念)への対応を進めていた企業にとっては、政策の予見可能性の低さが問題視されているの。
ボス: ふむ…ルール変更が急すぎると、すでに対応を進めていた企業には逆に負担になるな。B社なんかは、700以上の開示項目を準備していたのに、途中で基準が変わると対応の修正が必要になるわけだろ?
コネ姉さん: そうなの。B社の担当者は「動く的を狙って打っているようなもの」と言っているわね。開示基準の「欧州持続可能性報告基準(ESRS)」には1,000以上のデータポイントがあり、企業はかなりのリソースを投じて対応してきたの。だから、急な簡素化に戸惑っている企業が多いのよ。
セカくん: なるほど…じゃあ、もともとCSRDの対象外だったC社、D社、E社は影響ないんすか?
コネ姉さん: 直接的な影響はないけど、「CSRDの負担感が相当だったのに、突然の変更は拍子抜け」と感じているわ。あと、「今の欧州の政策は不透明だから、本当に簡素化されるのか分からない」と慎重に見ているの。
ボス: ふむ…たしかに、欧州の規制は流動的だから、今回の法案が成立するまでは安心できんかもしれんな。特にESGやサステナビリティ関連は、国際的な流れの影響を受けやすい。
セカくん: じゃあ、日本企業はどう対応すればいいんすか?急にルールが変わるのは困るけど、サステナビリティ対応は避けられないっすよね?
コネ姉さん: その通り!たとえ簡素化されても、ESG(環境・社会・ガバナンス)への対応は長期的に求められるわ。だから、「規制対応だけ」じゃなく、「持続可能な経営の強化」として取り組むのが重要ね。
ボス: なるほどな…欧州の規制は変化が激しいが、企業は柔軟に対応しつつ、長期的な視点でサステナビリティを進めるのが賢い戦略かもしれん。
セカくん: たしかに!これからも欧州の動きをチェックしながら、日本企業もESG経営を強化していくことが大事っすね!