VW、工場閉鎖は見送りも、3万5,000人の人員削減を労使合意
ドイツ自動車大手のフォルクスワーゲン(VW)グループは12月20日、労働組合との交渉が合意に達したと発表した。
VWグループは2024年秋以降、ドイツ国内に存在する10のVWの工場のうち、少なくとも3つを閉鎖し、それ以外の全工場で雇用を縮小させた上で、残りの従業員の賃金カットも行う計画を明らかにしていた。
引用元 JETRO:ビジネス短信
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コネ姉さん:
今回のテーマは、フォルクスワーゲン(VW)の国内工場の再編についてね。労働組合との交渉で国内工場閉鎖は回避されたけど、2030年までに3万5,000人以上の人員削減が決まったの。
セカくん:
えっ、そんなに多くの人が影響を受けるんすか!でも、工場の閉鎖はしないって、どうやってコスト削減するんすかね?
コネ姉さん:
VWは、生産能力の縮小や賃金カットで人件費を削減しつつ、開発コストも見直しているわ。これで中期的に年間150億ユーロ以上のコスト削減を見込んでいるのよ。
ボス:
ふむ…しかし、これほどの人員削減は地域経済にも影響を与えるのではないか?
コネ姉さん:
そうね。影響は大きいわ。ただ、ショルツ首相は「社会的に受け入れられる解決策」として今回の合意を評価しているの。雇用維持とコスト削減のバランスを取った結果ね。
セカくん:
でも、自動車産業って電動化が進んでるから、こういう変化は避けられないんすかね?
コネ姉さん:
その通り。VWも電動化へのシフトを進めているけど、その過程で生産効率を見直す必要が出てきたの。経済・気候保護相も「電動化の進展に新たな弾みをつける必要がある」と強調しているわ。
ボス:
電動化が進むと、従来の工場では対応が難しくなるのか?生産体制をどう変えるつもりなんだ?
コネ姉さん:
EV(電気自動車)製造に特化した設備や新技術への投資が必要になるわ。VWも一部の工場で生産体制を再編して、電動化に対応した新しいモデルの生産を目指しているの。
セカくん:
これって日本の自動車メーカーにも影響があるんすか?競争が激しくなりそうっすね!
コネ姉さん:
影響はあるわね。特に欧州市場ではEV競争が激化しているから、日本メーカーも現地での競争力を高める必要があるわ。VWの動向を注視するのは重要よ。
ボス:
しかし、EVへの移行はコストもかかるだろう。VWはこれで利益を維持できるのか?
コネ姉さん:
VWは2024年度の業績に重大な影響はないと見込んでいるけど、長期的にはEVの販売台数を増やして収益を確保する計画ね。コスト削減が営業利益にどう影響するかも注目すべきポイントよ。
セカくん:
ドイツ政府もこういう改革を支援するんすか?それとも企業に任せる感じなんすか?
コネ姉さん:
政府は競争力を強化するために支援を行う姿勢ね。例えば、経済・気候保護相が述べたように、産業の転換を促進するための政策やインフラ整備が期待されているわ。