国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(ECLAC)によると(8月1日発表)、2023年の中南米地域の外国直接投資(FDI)受入額は、前年比9.9%減の1,843億400万ドルだった。2023年の世界全体のFDI受入額は前年比1.8%減の1兆3,318億ドルで、新型コロナウイルス禍前の水準を維持しているものの、地政学的な対立や高金利に伴い、2年連続で減少した。
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コネ姉さん
ECLAC(国連ラテンアメリカ・カリブ経済委員会)の発表によると、2023年の中南米地域の外国直接投資(FDI)受入額は前年比9.9%減の1,843億ドルだったのね。地政学的な対立や高金利の影響で、世界全体でもFDIが減少している中、中南米も例外ではなかったわ。
セカくん
ふむ、FDIが減ってるってことは、海外からの投資が減ってるってことですよね?ブラジルやメキシコが大きな影響を受けたって書いてあるけど、どうしてなんだろう?
ボス
そうだな。ブラジルは企業間融資や株式資本の減少が主な原因で、メキシコは前年が特別に高い水準だったから、比較すると大幅に減少したようだな。経済の状況によってかなり変動するんだな。
コネ姉さん
その通りね。でも一方で、アルゼンチンは前年比57.0%増と大幅に増加しているの。1999年以来の最高額を記録したのは、資本取引規制の影響で企業間融資や収益の再投資が増加したからなのよ。各国の政策や経済状況がFDIに大きな影響を与えるのがわかるわね。
セカくん
面白いっすね!それぞれの国の状況によって、投資の流れが変わっていくんですね。製造業の投資が増えているってことは、産業の多様化も進んでいるのかな?
ボス
そうだな。メキシコでは製造業のFDIが前年比29%増と大きく伸びているし、ニアショアリングの影響もあると分析されているようだ。生産拠点を消費地の近くに移す動きが、中米でも見られているんだな。
コネ姉さん
また、天然資源への投資も前年比16%増加しているわ。中南米は豊かな天然資源を持つ地域だから、これも重要なポイントね。製造業だけでなく、資源産業も依然として注目されているわ。
セカくん
なるほど、いろんな分野で投資が進んでいるんですね。あと、アメリカやヨーロッパからの投資が多いみたいだけど、どれくらいの割合なんですか?
ボス
うむ、米国や欧州各国がFDI受入額全体の60%以上を占めているとのことだ。特に米国は33%を占めているが、前年に比べて29.7%減少している。それでも、コロンビア向けの投資は14%増加しているというのは興味深いな。
コネ姉さん
その通りね。コロンビアが米国の投資先国として域内で3番手になっているのも注目ポイントね。中南米全体で見ても、投資の流れには多様性があるわ。
セカくん
M&Aの動きも気になるっす!件数は増えているけど、金額ベースでは減少しているってことは、どういうことなんだろう?
ボス
うむ、M&Aの件数は15%増えたが、金額は13%減少したというのは、より小規模な取引が増えたということだろう。大規模な取引は減ったが、小さな取引が増えているようだ。
コネ姉さん
その通りね。例えば、ポルトガル電力公社(EDP)がEDPブラジルを買収した取引が最も大きく、39億ドル以上の規模だったわ。こうした大きな取引は少ないけれど、全体的には活動が活発だったのね。
セカくん
なるほど、色々な動きがあるんですね!中南米の経済の変化が投資にも影響してるってことがよくわかりました!もっと詳しく知りたくなってきたっす!
ボス
うむ、中南米の経済は複雑だが、それだけに投資のチャンスも多いということだな。我々もこの地域の動向をしっかり見ていく必要があるな。
コネ姉さん
そうね。中南米はこれからも注目すべき地域だから、今後の経済動向と投資の動きに注目していきたいわね。