RCEP協定発効から2年、中国企業の利用進むが、中小企業の恩恵享受には課題も

RCEP協定発効から2年、中国企業の利用進むが、中小企業の恩恵享受には課題も

中国人民対外友好協会と安徽省政府共催の「2024年 地方政府と友好都市のRCEP協定協力フォーラム」が6月21日に安徽省黄山市で開催され、その中で「RCEP地域協力発展報告(2024年)」が発表された。同報告は商務部国際貿易経済合作研究院のアジア研究所と新華社傘下の中国経済情報社が共同で取りまとめたもの。

引用元 JETRO:ビジネス短信

コネ姉さん: RCEP協定の発効から2年経過した現状を評価する「RCEP地域協力発展報告(2024年)」が発表されたんですね。興味深いですわ。

セカくん: アンケート結果では、多くの中国企業がRCEPの効果を肯定的に評価しているみたいっすね。これってどういうこと?具体的にどんな効果があったんですか?

ボス: ふむ、例えば物品貿易では、45.8%の企業が輸出市場の拡大を感じているし、42.7%の企業が貿易手続きの簡素化を実感しているということだな。

コネ姉さん: そうね、サービス貿易と投資に関しても、52.2%の企業が事業活動が円滑になったと回答しているわ。RCEP協定はビジネス環境の改善に寄与しているのね。

ボス: 原産地証明書の利用も進んでいるようだね。物品貿易を行う企業の70%以上がRCEP協定の原産地証明書を利用して、特恵関税措置を享受しているってのは大きなポイントだ。

セカくん: そうですね。特に電気機器製造業や木材加工業、家具製造業の企業は、関税削減の効果を強く感じているみたいっす。

ボス: しかし、課題もあるようだな。小型・零細企業がRCEPのメリットを享受できていない点や、累積制度の利用率が低いことが挙げられている。

コネ姉さん: 地域格差も問題ね。西部地域の企業は東部地域の企業よりもRCEPを活用していないというのは、地域間の支援が必要だわ。

ボス: RCEP後発加盟国の通関の利便性向上や加盟国間の協力体制の不確実性も課題だな。協力体制を強化して、安定的な発展を目指す必要がある。

セカくん: 全体的には、RCEP協定は多くの企業にとってプラスの効果をもたらしているけど、課題もあるからそれを解決するための取り組みが必要ってことですね!

コネ姉さん: その通りね、セカ君。RCEP協定を最大限に活用するためには、各国が協力して課題を克服し、企業の成長を支援する戦略を構築することが大切だわ。

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