民間によるリチウム開発に10カ国から88件の関心表明

民間によるリチウム開発に10カ国から88件の関心表明

チリ政府は7月9日、3月に発表したリチウム開発体制の枠組みに関し、6月17日にかけて実施した民間向けのリチウム開発への関心表明プロセスの結果を発表した。
16の塩湖と28の鉱床に対して54の企業あるいはコンソーシアムから合計88件の関心表明が寄せられ、政府は、期待をはるかに上回ったと評価した。

引用元 JETRO:ビジネス短信

セカくん: 「チリ政府がリチウム開発への関心表明プロセスの結果を発表しましたね!すごい反響があったみたいですけど、具体的にはどういうことなんですか?」

コネ姉さん: 「そうですね、チリ政府は16の塩湖と28の鉱床に対して54の企業やコンソーシアムから合計88件の関心表明を受け取りました。そのうち7件は対象外の地域に関するものでしたが、残りの81件について鉱業省が現在内容を精査しているんです。」

ボス: 「ふむ…地域別ではどこが多いんだ?」

コネ姉さん: 「アントファガスタ州が40件と最も多く、次いでタラパカ州が24件、アタカマ州が16件、アリカ・パリナコタ州が8件となっています。多くの関心表明が、地質鉱山局による分析でリチウムの埋蔵可能性が高いとされる地域に集中しています。」

セカくん: 「どんな企業が関心を示しているんですか?」

コネ姉さん: 「関心表明はチリを含む世界10カ国からありました。59件が在チリ企業によるものですが、その多くが外国企業のチリ法人です。他にも、カナダから11件、オーストラリアとスイスからそれぞれ4件、米国から3件、中国およびシンガポールからそれぞれ2件、英国、ドイツ、インドからそれぞれ1件の関心表明がありました。」

ボス: 「リチウムの直接抽出技術(DLE)って何だ?」

コネ姉さん: 「DLEは塩湖かん水からのリチウム回収において、従来の天日干しよりも処理に要する時間が短縮され、環境負荷も少なく、回収率も高い技術です。今回のプロジェクトの80%以上でDLEの使用に関心が示されています。」

セカくん: 「チリでのバッテリー製造も視野に入れているプロジェクトも多いみたいですね!」

コネ姉さん: 「そうですね。マリオ・マルセル財務相は、今後中期的に行う作業として、特に先住民との協議が次のステップの鍵になると述べています。8月末には特別操業契約(CEOL)の鉱床割り当てが発表される予定です。」

ボス: 「なるほど。順調にいけば、2025年4月または5月には今回のプロセスを通じて割り当てられるCEOLが決定するというわけだな。」

コネ姉さん: 「その通りです。チリのリチウム開発がますます進展することが期待されますね。」

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